心理学特別研究3
パーソナリティと状況の心理学―

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
堀毛 一也 講師 4 D 通年 3

授業概要

人間のパーソナリティの特質や、把握のしかた、また、社会的状況研究の概要や、その特質について、人間科学、社会科学、自然科学、それぞれの視点から、最新の知見をふまえ概説する。

到達目標

パーソナリティにおける遺伝と環境の関連や進化との関連について説明できること(自然科学)、動機や目標との関連、また社会-認知論的なパーソナリティの理解のしかたや状況要因の特質について説明できること(社会科学)、物語的的立場からのパーソナリティ理解について説明できること(人間科学)、などを主たる目標とする。

授業計画

1 イントロダクション:講義の概要と予定
2 パーソナリティとは何か
3 パーソナリティ研究の歴史と方法
4 パーソナリティ研究の歴史と方法(講読)
5 類型論と特性論の考え方
6 類型論と特性論の考え方(講読)
7 ビッグ・ファイブ研究の進展
8 ビッグ・ファイブ研究の進展(講読)
9 行動遺伝学と神経生理学的アプローチ
10 行動遺伝学と神経生理学的アプローチ(講読)
11 進化と人間性
12 進化と人間性(講読)
13 精神力動論
14 精神力動論(講読)
15 前期のまとめ、総括
16 動機づけとパーソナリティ
17 動機づけとパーソナリティ(講読)
18 目標論とパーソナリティ
19 目標論とパーソナリティ(講読)
20 物語論的アプローチ
21 物語論的アプローチ(講読)
22 特性論批判と相互作用論
23 特性論批判と相互作用論(講読)
24 社会-認知論の基盤
25 社会-認知論の基盤(講読)
26 認知-感情システム理論
27 認知-感情システム理論(講読)
28 社会的状況へのアプローチ
29 社会的状況へのアプローチ(講読)
30 後期のまとめ、総括
受講生の数に応じて内容を変更する可能性がある。

授業方法

講義形式の説明と、英文講読を交互に行う。

準備学習

事前に教科書の該当箇所を読んでおくこと(約30分)、講読の場合は指示した箇所を読んでおくこと。

成績評価の方法

平常点(出席、クラス参加、グループ作業の成果等):100%(講義へのレスポンス、講読の内容評価)
講義へのレスポンス、講読の内容評価
博士後期課程学生については博士後期課程科目の基準で、博士前期課程学生については博士前期課程科目の基準で成績を評価する。

教科書

榎本博明・安藤寿康・堀毛一也『パーソナリティ心理学』、有斐閣2009年、ISBN=978-4-641-12377-9