スポーツ・健康科学Ⅰ(剣道)
003-D-100

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
髙寺 恒穂 講師 2 通年 3

授業概要

剣道は日本刀の発明を源として、戦国時代の武術性、江戸時代の芸道性、幕末以降の競技性など、日本風土の中でそれぞれの時代に於ける新たな価値を見出しながら現在に至っている伝統文化である。特に、江戸時代中期における、剣道具及び竹刀の考案と改良による「竹刀打ち込み稽古」に端を発し、競技性が加味されながら社会的な広がりを見せ、人間教育の手段として今日まで継承され発展してきたものである。

到達目標

年間を通して健康・体力の維持増進を図ることを目的とする。また、年に数回行われる健康・体力に関わる講義、及びトレーニングルームを使用した授業を通して、運動に関する知識・実践方法を習得することで、自ら運動する習慣を身につけられるようになる。

授業計画

1 オリエンテーション
2 1 剣道の概説について (1)意義と特性 (2)歴史と理念
3 1 礼法(礼儀作法)について (1)立礼 (2)座礼 (3)正座 (4)座り方・立ち方
2 姿勢について (1)自然体
3 木刀・竹刀の構造と各部の名称について
4 1 構えについて (1)中段の構え (2)木刀・竹刀の持ち方
2 構え方について (1)提刀 (2)帯刀 (3)蹲踞
3 納め方について
4 稽古における礼法について
5 1 足さばきについて (1)歩み足 (2)送り足 (3)開き足 (4)継ぎ足
2 素振りについて (1)上下振り (2)斜め振り
3 掛け声(発声)について
6 1 空間打突について (1)正面 (2)左右面 (3)小手 (4)胴
2 間合について (1)一足一刀の間合 (2)遠い間合 (3)近い間合
7 トレーニングルーム
8 スポーツテスト
9 1 連続素振りについて (1)跳躍素振り(早素振り)
2 打ち方について (1)正面打ち (2)小手打ち (3) 胴打ち 
10 1 一本打ちの技について (1)正面 (2)小手 (3)胴
2 受け方について (1)正面 (2)小手 (3)胴
11 1 一本打ちの技の復習について
2 連続技について (1)二段技 (3)三段技 
12 1 連続技の復習について
2 踏み込み動作について (1)踏み込み足 (2)踏み切り足 
13 1 踏み込み動作の復習について
2 踏み込み打突について
14 1 健康について(講義)
2 授業のまとめ
15 自主研究
16 1 踏み込み打突の復習について
2 木刀による基本技稽古法について (1)立会前後の作法
17 1 立会前後の作法の復習について
2 木刀による基本技稽古法「基本1」について (1)一本打ちの技(正面・小手・胴・突き)
18 1 「基本1」の復習について
2 木刀による基本技稽古法「基本2」について (1)連続技(小手→面)
19 1 「基本1・2」の復習について
2 木刀による基本技稽古法「基本3」について (1)払い技(払い面)
20 1 「基本1・2・3」の復習について
2 木刀による基本技稽古法「基本5」について (1)抜き技(面抜き胴)
21 1 「基本1・2・3・5」の復習について
2 木刀による基本技稽古法「基本6」について (1)すり上げ抜(小手すり上げ面)
22 1 「基本1・2・3・5・6」の復習について
2 木刀による基本技稽古法「基本9」について (1)打ち落とし技(胴打ち落とし面)
23 1 「基本1・2・3・5・6・9」の復習について
2 打ち込み稽古(一本打ちの技)について (1)正面打ち
24 1 「基本1・2・3・5・6・9」の復習について
2 打ち込み稽古(一本打ちの技)について (1)小手打ち
25 1 「基本1・2・3・5・6・9」の復習について
2 打ち込み稽古(一本打ちの技)について (1)胴打ち
26 1 「基本1・2・3・5・6・9」の復習について
2 連続打ち込みについて (1)面→面
27 1 「基本1・2・3・5・6・9」の復習について
2 連続打ち込みについて (1)小手→面
28 1 健康について(講義)
2 総合復習
29 授業のまとめ
30 自主研究

授業方法

1 礼法(礼儀作法)について、通年を通して反復を主体とする。
2 正しい打突の習得を図るため、基本技稽古を反復を主体とする。

準備学習

授業時に配布するテキストを読んでおくこと。

成績評価の方法

平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):40%
技術点:30% 理論点:30%:60%
・授業開講回数の3分の2以上出席した者のみ、評価の対象となる。
・出席状況、技術、理解度を総合的に評価する。

教科書

授業時に指示する。

参考文献

授業時に指示する。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

初めて剣道を体験する履修者は、休むことの無いようにして下さい。自身の進展が遅れるだけでなく、他の履修者に迷惑をかけることになります。