民事訴訟法演習
011-B-321

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
長谷部 由起子 教授 4 3~4 通年 4

授業概要

民事訴訟の判決手続の論点について、理解を深めることを目的とする。第1学期は、個別のテーマ(訴えの利益、当事者適格、判決の効力など)に関する判例の分析と学説の検討を中心とする。第2学期は、第1学期で学習したことの発展ないし応用として、模擬裁判を実施する。事件の選択、ストーリーの設定、書類・証拠の作成などは、参加者の創意工夫による。

到達目標

民事訴訟の基本原則を理解し、問題点に関する判例や文献を調査することができるようになる。具体的な事件をイメージし、訴状・答弁書・準備書面等の書面を作成することができるようになる。

授業計画

1 顔合わせ 報告の割当て
2 民事訴訟手続の概要
3 訴えの提起
4 当事者の確定
5 当事者適格(1)
6 当事者適格(2)
7 当事者適格(3)
8 裁判所見学
9 訴えの利益
10 重複する訴え
11 弁論主義
12 判決の効力(1)
13 判決の効力(2)
14 授業のまとめ
15 予備日
16 模擬裁判(1)事件の選択
17 〃 (2)ストーリーの設定
18 〃 (3)参考判例の検索・論点の整理
19 〃 (4)訴状の作成
20 〃 (5)答弁書の作成
21 〃 (6)争点整理手続・その1
22 〃 (7)争点整理手続・その2
23 〃 (8)口頭弁論期日
24 〃 (9)証拠調べ・その1
25 〃 (10)証拠調べ・その2
26 〃 (11)証拠調べ・その3
27 〃 (12)判決
28 〃 (13)模擬裁判の実施
29 授業のまとめ
30 予備日
個々のテーマに関する判例研究および模擬裁判を行う。このほか、裁判の傍聴や弁護士事務所の見学も実施する予定である。

授業方法

毎回、報告者を決め、報告をもとに全員で議論する。

準備学習

前期は、判例を読んで問題点について考えてくること(1時間程度)。
後期は、毎回の課題を検討すること(1時間程度)。

成績評価の方法

レポート:50%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%
平常点とレポートを総合的に評価する。

教科書

高橋・高田・畑『民事訴訟法判例百選[第5版]』、有斐閣2015