社会学演習
現代社会の不平等―
012-B-751

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
数土 直紀 教授 4 3~4 通年 5

授業概要

最初に現代日本社会における不平等の問題を扱った図書を取り上げ、参加者全員でその内容を輪読し、理解します。次に、文献が提起するさまざまな問題を理解したうえで、参加者全員で議論をおこないます。このようにして現代日本社会が抱えるさまざまな問題を理解した後、参加者は夏休み中に研究レポートを作成し、2学期からは作成したレポートをもとに研究報告をおこないます。最後に、各自の研究レポートにもとづいた報告の内容について参加者全員で議論をおこない、問題意識の共有と問題の解決に向けての提案を探っていきます。

到達目標

・現代日本社会がかかえるさまざまな問題を格差という視点から捉えて、討議することにより、社会に対する問題意識を深める。
・提起された問題を学生同士で議論することにより、問題を自らの頭で考え、自身の言葉で表現できるようにする。

授業計画

1 ガイダンス
2 『平等社会』第1章・第2章: 報告と討議①
3 『平等社会』第3章・第4章: 報告と討議②
4 『平等社会』第5章・第6章: 報告と討議③
5 『平等社会』第7章・第8章: 報告と討議④
6 『平等社会』第9章・第10章: 報告と討議⑤
7 『平等社会』第11章・第12章: 報告と討議⑥
8 『教育格差の社会学』第1章・第2章: 報告と討議①
9 『教育格差の社会学』第3章・第4章: 報告と討議②
10 『教育格差の社会学』第5章・第6章: 報告と討議③
11 『教育格差の社会学』第7章・第8章: 報告と討議④
12 『日本の若者と雇用』第1章・第2章: 報告と討議①
13 『日本の若者と雇用』第3章・第4章: 報告と討議②
14 教員による報告と討議(1)
15 予備日
16 研究レポートの報告と討議(1)
17 研究レポートの報告と討議(2)
18 研究レポートの報告と討議(3)
19 研究レポートの報告と討議(4)
20 研究レポートの報告と討議(5)
21 研究レポートの報告と討議(6)
22 研究レポートの報告と討議(7)
23 研究レポートの報告と討議(8)
24 研究レポートの報告と討議(9)
25 研究レポートの報告と討議(10)
26 研究レポートの報告と討議(11)
27 研究レポートの報告と討議(12)
28 研究レポートの報告と討議(13)
29 教員による報告と討議(2)
30 授業のまとめ
詳細は教員と参加者が相談しながら決定します。

授業方法

第2回から第13回までは、指定のテキストに基づいて報告者が報告をおこない、参加者全員で討議します。第16回から第28回までは、個人研究について報告者が報告をおこない、その内容について参加者全員で討議します。随時、教員による報告・問題提起もおこないます。

準備学習

テキストの該当箇所は、授業前に目を通し、あらかじめ自身の考えをまとめておいてください。

成績評価の方法

レポート:30%(問題関心の適否。考察の深さ。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):70%(出席回数に加え、討議への参加度を加味します。)

教科書

ウィルキンソン & ピケット『平等社会』、東洋経済新報社2010年、ISBN=9784492223024
耳塚 寛明 (編集)『教育格差の社会学』(有斐閣アルマ)、有斐閣2014年、ISBN=9784641220133
OECD『日本の若者と雇用』、明石書店2010年、ISBN=9784750331263
テキストは、こちらで用意し、配布しますので、購入不用です。

履修上の注意

履修者数制限あり。

その他

学科で定められた日程にもとづいて、履修者を選抜することがあります。