特殊講義(金融法)
銀行業務と法―
011-B-332

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小出 篤 教授 2 3~4 第2学期 2

授業概要

金融機関(特に銀行)の業務に関する法律問題や法制度について概説する。内容は、大きく分けて2つに分かれる。一つは、銀行を一方の当事者とする取引について当事者同士の関係を法的に規律する銀行取引法であり、民法・商法の応用問題である。もう一つは、銀行に対する国の監督について扱う銀行監督法であり、行政法の応用問題である。

到達目標

銀行取引法・銀行監督法の基礎的な知識を身につけ、銀行業務と法律との関係について理解する。
銀行をはじめとした金融ビジネスについての関心を養う。

授業計画

1 ガイダンス
2 金融ビジネスの基礎
3 銀行取引法(1)ー預金取引と法(1)
4 銀行取引法(2)ー預金取引と法(2)
5 銀行取引法(3)ー融資取引と法(1)
6 銀行取引法(4)ー融資取引と法(2)
7 銀行取引法(5)ー為替取引と法
8 銀行取引法(6)ー外国為替と法
9 銀行監督法(1)ー銀行監督のしくみ
10 銀行監督法(2)ー銀行の業務範囲
11 銀行監督法(3)ー預金保険制度
12 銀行監督法(4)ー銀行の健全性規制
13 銀行監督法(5)ー銀行の破綻処理
14 銀行監督法(6)ーグローバルな銀行規制
15 まとめ
講義の進行状況に応じて内容・進め方などを変更することがある。

授業方法

講義形式。

準備学習

必要に応じて、授業で取り上げるテーマに関連する文献や判例を指示するので、それらを読んでおくこと。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):80%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%

教科書

川口恭弘『現代の金融機関と法』第5版、中央経済社2015年、ISBN=978-4502176319
神田秀樹=神作裕之=みずほフィナンシャルグループ編著『金融法講義』、岩波書店2013年、ISBN=9784000226004
教科書は、初回講義を聞いてから購入することを勧める。

参考文献

授業において適宜指示する。