演習(応用民法)
民法の事例問題を解いてみる。―
011-B-229

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
山下 純司 教授 2 2~4 第1学期 3

授業概要

民法の事例問題について、実際に解答を作成することで、法律の事例について考えるコツを考える。法律的なものの考え方、それを相手に伝える方法について、学ぶことが目的である。法科大学院の受験を考える人や、民法の講義には真面目に出席しているが事例問題の解き方が今一つ分からないという人を対象にする。
民法の知識を付けること自体が授業の目的ではないので、作成するレポートに必要な民法の知識はすべて解説する。

到達目標

民法の基本的な論点を問う事例問題について、その問いを理解し、適用する条文やその解釈についての知識を踏まえ、説得力ある事実の当てはめを経て、論理的に結論を導く文章を書けるようになる。

授業計画

1 はじめに・この授業のやり方の説明
2 第1問出題・解説
3 第1問レポートへのコメント
4 第2問出題・解説
5 第2問レポートへのコメント
6 第3問出題・解説
7 第3問レポートへのコメント
8 第4問出題・解説
9 第4問レポートへのコメント
10 第5問出題・解説
11 第5問レポートへのコメント
12 第6問出題・解説
13 第6問レポートへのコメント
14 おわりに
15 予備日
授業で出題する課題は、参加者のレベルに応じて決定する。

授業方法

隔週で民法の問題を出題し、問題について考え、論点について確認した後、指名した学生に次の週までに解答をレポートとして提出してもらう。翌週、提出された解答に教師がコメントし、みんなで議論する。

準備学習

出題・解説の回の後、指定された日時までにレポートを提出する。
レポートに対するコメントの回の後は、各自講評に対する復習を行うこと(30分)。

成績評価の方法

レポート:90%(法的三段論法の基礎ができているか。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%(授業内の議論の積極的参加)
最低一回、出題した問題についてのレポートを提出してもらう。「どれだけ書けるか」だけでなく「どれだけ伸びたか」も考慮するので、二回以上、レポートを提出した者は高い評価を与える。

参考文献

宍戸常寿・島田聡一郎・山下純司『法解釈入門』初版、有斐閣2013

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

2年生から4年生まで自由に参加できる。ただし、授業の内容はそれなりに高度なので、予習、復習に充分時間を割いてほしい。