公共哲学Ⅱ
012-A-376

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
桂木 隆夫 教授 2 1~4 第1学期 4

授業概要

「公共哲学の基本問題」について考察する。具体的には公共性と他者について、民主主義について、市場について、公共的価値としての寛容について講義する。

到達目標

日本社会と国際社会の在り方について、自らの意見を持ち、それを相手に対して自分の言葉で説得的に説明できるようになる。

授業計画

1 公共性と他者の問題Ⅰ(囚人のジレンマについて)
2 公共性と他者の問題Ⅱ(モラルサイエンスと囚人のジレンマ)
3 公共性と他者の問題Ⅲ(ジレンマを克服する三つの条件)
4 民主主義についてⅠ(上からの民主主義と下からの民主主義)
5 民主主義についてⅡ(公共選択論と参加民主主義)
6 民主主義についてⅢ(熟議民主主義と相補的民主主義)
7 質疑応答
8 市場についてⅠ(市場と公共性)
9 市場についてⅡ(市場正当化論)
10 市場についてⅢ(市場平和論)
11 寛容論Ⅰ(寛容と不寛容)
12 寛容論Ⅱ(寛容の目的)
13 寛容論Ⅲ(試行錯誤における寛容)
14 質疑応答
15 理解度の確認

授業方法

全体を2つの大きなセクションに分け、それぞれのセクションについて複数回の講義の後に質疑応答を行い講義内容の理解を深める。質疑応答はあらかじめ学生諸君が用意した講義についての「質問と意見」(400字程度)に対する質疑応答の形式で行う。

準備学習

事前に教科書の該当箇所を読んで授業に臨むこと(約30分)。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):80%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%
学年末試験を基本にして、平常点(質疑応答等)を加味して成績評価を行う。

教科書

桂木隆夫『公共哲学とはなんだろう』、勁草書房2005
桂木隆夫『すれっ枯らしの公共心』、勁草書房2009