地方政治Ⅱ
地方自治の課題と政策―
012-A-318

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
伊藤 修一郎 教授 2 1~4 第2学期 3

授業概要

 地方自治の現実と課題を理解する。さらに、地方自治や地方政治に関する理論を学び、これに照らして日本の現実をどう評価すべきか考えていく。第2学期は地方政治Ⅰの受講を前提として、理論に重点を置き、やや先端的な研究も紹介しながら、自治の現実を分析評価していく。

到達目標

 地方自治の理論を理解し、それらを用いて現実社会の課題を分析、自分の考えをもてるようになる。
 地域の課題に興味をもてるようになる。新聞に書かれている問題が理解できるようになる。

授業計画

1 はじめに:授業の進め方の説明、県庁の仕事
2 諸外国の地方制度Ⅰ:比較の理論と視点、アメリカ
3 地方政府と地域社会:公共選択論的地方政府論
4 諸外国の地方制度Ⅱ:英仏独韓中を予定
5 ガバナンス論①:介護保険制度を例に
6 ガバナンス論②:民間委託、NPM、自治体がない地域で暮らしていけるか
7 自治の理論:なぜ地方自治が必要か(理論的検討)
8 住民自治を実現する制度と運動:ニセコ町、栗山町
9 住民投票:直接民主主義、公共事業は止まるか、討論
10 地域権力構造論:統治するのは誰か
11 成長マシーン論・レジーム論:原発を題材に
12 市町村合併
13 狭域自治:小さな自治と自治会町内会
14 道州制、大都市制度と東京の歴史
15 理解度の確認
進度によって、授業内容が変わることがある。大きな制度改革や話題の事件などが起これば、それに合わせた授業内容とすることがある。ミニレポート課題や講義レジュメをG-Portを通じて配布するので、受講希望者はすみやかに登録を行うこと。

授業方法

主に講義の形式で進める。主にスライドを使う。事前にG-Portを通じて配布する。事前に資料を読んで、要約したメモを提出する回がある。

準備学習

事前に課題に答えてから授業に臨むこと。
興味をもった参考文献を読んでほしい。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):70%
レポート:20%(10分間リサーチ)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%
期末試験、ミニレポートによって評価する。試験は授業内容を理解していないと答えられない記述式問題が出るので、楽して単位を取得したい学生やひとつの科目も落とせない学生にはお勧めしない。授業に出席せず講義資料を読むだけで試験に臨むのは相当の冒険だと考えた方がよい。

教科書

テキストはない。参考文献は授業時に指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

ミニレポート課題や講義レジュメをG-Portを通じて配布するので、受講希望者はすみやかに登録を行うこと。
履修登録した1年生はこれまでほとんどが放棄している。地方政治Ⅰをとらずに、Ⅱから履修する学生がたまにいるが、お勧めしない。Ⅰを受講したことを前提として講義が組み立てられている。