エッセイ・ライティング (FT)
社会科学のための文章入門―
012-B-914

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
飯田 芳弘 教授 2 3 第2学期 1

授業概要

 社会科学における文章の基本である論理性と批判的観点を備えた文章を書く訓練をすると同時に、文章を書く作業を通じて、社会科学的な議論の進め方や、具体的な問題設定、視点の定め方などを実践的に理解する。

到達目標

 最低限、社会科学の文章の「論理性」とは何によって確保されるものなのか、批判的にものを見て文章を書くとはどういうことなのかを、実践的に体得する。

授業計画

1 授業の概要の説明
2 問題演習1:論理的な文章とは
3 文章合評1:問題演習1に関連して
4 問題演習2:批判的にものを見るとは(つなぎことばの機能)
5 文章合評2:問題演習2に関連して
6 問題演習3:批判的にものを見るとは(論証の吟味)
7 文章合評3:問題演習3に関連して
8 問題演習4:「逆説」とは何か
9 文章合評4:問題演習4に関連して
10 問題演習5:「AかBか」ではなく、「AでもBでもないCを」
11 文章合評5:問題演習5に関連して
12 問題演習6:質問と対話を通じた批判の方法
13 文章合評6:問題演習6に関連して
14 文章合評7:長文への批判的見解の作成
15 全体の総括
 授業は、問題演習とそれに関連した文章合評が交互に行われる。前者は、社会科学における文章を書くにあたっての基礎的知識・技術・前提を問題演習を通じて学ぶものであり、後者はそれを踏まえて実際に文章を書き、全員でその文章を批評するものである(各回2名の文章を合評する)。

授業方法

 問題演習も文章合評も、クラス内での実践的作業(演習問題への取り組みや課題文の検討とそれをめぐる討論)が中心となる授業である。

準備学習

 あらかじめ定められた課題を行うこと。

成績評価の方法

レポート:30%(文章合評の際に提出された課題の質)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):70%(授業への参加姿勢の総合的評価)

教科書

なし

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

FTコース生に限る。FTコース生は必修。