経済学特殊講義(スタディ・スキルズ講座)
資料を活かすレポート・論文の書き方―
021-B-123

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
栩木 誠 講師 2 1~4 第2学期 1

授業概要

 大学で学ぶ上で重要なことは、自ら研究テーマを決め、研究に必要な情報や資料を調べ、整理、分析し、その成果を発表する力を身に付けることである。自分の研究成果や考えを理解してもらうためにも、論理的で分かりやすい文章を書く力が求められる。本授業では、そうした学びの技法「知的技法」の基本を実例に即して分かりやすく解説するとともに、レポートや論文の作成、プレゼンテーションなどの実践に力を入れる。こうした学びを通じて、知的技法の知識やスキルを磨き上げていく。

到達目標

自分の研究テーマに不可欠な情報・資料の探索力、収集力、分析力を高めることができる
収集した情報、資料を有効に活用しながら、自分の考えを発信する論文やレポート作成の文章力が身に付く
文章力の養成とともに考えを発表するプレゼンテーション能力を醸成する

授業計画

1 授業の目的と進め方の説明、ガイダンス
2 情報の種類と特徴、研究テーマと関連した文献・資料の検索、情報の入手方法を学ぶ
3 「情報の宝庫」図書館を上手に使う。図書館での情報、資料の探索法
4 新聞から必要な情報を得る
5 書籍・雑誌、テレビ、インターネットなどから上手に情報を得る
6 フィールド調査で決めたテーマの情報・資料を集める
7 使いやすい授業ノートの取り方を学ぶ
8 集めた情報・資料の整理・分析、評価方法、活用法を学ぶ
9 レポート・論文を書くための基本を学ぶ
10 レポート・論文のテーマ、全体構想の立て方・まとめ方を学ぶ
11 分かりやすく読みやすい論文・レポートの作成方法を学ぶ
12 テーマを決め、自分で論文・レポートを書いてみる
13 文献、情報、資料の引用法と著作権、知的技法の基本を学ぶ
14 書き上げた論文・レポートのプレゼンテーションの仕方を習得する。各自が書いた文章を基にみんなで討論する
15 理解度の確認

授業方法

授業内容に沿ったレジュメを毎回配布し、それを基に授業を進める。同時に新聞記事やテレビ番組のDVD、インターネット情報、書籍・雑誌など実際の情報、資料なども教材として用いる。一方鵜通工ではなく、お互いに意見や疑問などを自由に述べ合う双方向の授業にする

準備学習

日常的に自分が関心を抱くテーマについて、新聞やテレビ、インターネットなどから情報、資料を収集し、分析する習慣を身に付けてほしい
自分の考えを文章にまとめる機会を増やしてほしい

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):85%(関心を抱くテーマについて小論文を書く。文章力、表現力、思考力、論理性などを評価する)
レポート:10%(提出レポートの文章力)
小テスト:5%(文章を書くための基本的な力)
実際に書いてもらう学年末試験の小論文の文章力、表現力、思考力、論理性などを評価する。同時に授業中に課したレポートの文章力、小テストの成績なども加味して、総合的に成績を評価する

参考文献

小林康夫・船曳建夫『知の論理』、財団法人東京大学出版会1995年
佐藤望・湯川武・横山千晶・近藤明彦『アカデミック・スキルズ』、慶應義塾大学出版会2006年
辰濃和男『文章のみがき方』(岩波新書)、岩波書店2007年
三輪眞喜子『情報探索のスキル』(中公新書)、中央公論新社2003年
石原千秋『大学生の論文執筆法』(ちくま新書)、筑摩書房2006年
小笠原喜康『大学生のためのレポート・論文術』(講談社現代新書)、講談社2002
鹿島茂『勝つための論文の書き方』(文春新書)、文藝春秋2003
古郡延治『論文・レポートのまとめ方』(ちくま新書)、筑摩書房1997
木下是雄『レポートの組み立て方』(ちくま学芸文庫)、筑摩書房1994