企業評価論
コンピュータによる財務分析―
022-B-363

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小山 明宏 教授 4 3~4 通年 3

授業概要

 現代企業の多様な側面を考慮しつつ、優れた企業とはどのような企業かをさぐる。特にその財務的な側面に注目する。毎回コンピュータ実習を伴うので、その心がまえが必要である。

到達目標

 経営財務Ⅰで勉強した知識を基に、財務データをコンピュータで処理する技術を学ぶ。持っている知識を目で見える形で利用するので、会計総論で勉強した知識も動員して学ぶ必要がある。最終的には財務データの具体的な意味を理解できるようになること。

授業計画

1 全体の展望
2 企業の絶対的評価について
3 FCFとはなにか
4 DCF法の基礎1
5 DCF法の基礎2
6 M&Aとはなにか
7 EXCELによる企業評価の基礎1
8 EXCELによる企業評価の基礎2
9 EXCELによる企業評価の基礎3
10 事例による企業の絶対的評価1
11 事例による企業の絶対的評価2
12 事例による企業の絶対的評価3
13 事例による企業の絶対的評価4
14 事例による企業の絶対的評価5
15 まとめと第1学期課題の解説
16 第2学期の授業の展望
17 現代財務諸表分析1
18 現代財務諸表分析2
19 現代財務諸表分析3
20 企業の総合的な評価1
21 企業の総合的な評価2
22 企業の総合的な評価3
23 判別分析とは何か1
24 判別分析とは何か2
25 SPSSについて
26 例題に基づくSPSS(判別分析)による企業評価1
27 例題に基づくSPSS(判別分析)による企業評価2
28 例題に基づくSPSS(判別分析)による企業評価3
29 期末課題の検討1
30 期末課題の検討2

授業方法

 PCに向かい、毎回作業と課題をこなす授業である。履修登録後、4週にわたってレポート提出アカウントの登録を行う。レポートはすべて、計算機センターのレポート提出システムによるので、この期間内に登録できなかった学生はレポート提出が不可能となり、「アウト!試合終了!」となる。また、授業で扱った内容を、その日の授業終了(14:30)までにレポートシステムへ提出してもらうことが多い。このため、授業にあまり出席できない学生は、不可となることが多い。この意味で、4年生は、この授業をとらないことをすすめる。また、友達のものを写して授業終了後、出したりするレポートには、0点をつけている。なお、未完成のレポートを出す学生は、そのレポートに-40点をつけています。

準備学習

 財務諸表の見方、財務諸表分析の考え方と技術、財務データの意味と扱い方、EXCELの財務での利用、SPSSの操作方法、統計学の基本的知識、企業評価の全体像の理解、というテーマを扱うので、授業での指示に従って予習、復習が必要である。課題を出すのでそれを必ず出すことが要件となる。

成績評価の方法

レポート:60%(第1学期、第2学期それぞれ期末レポートを課す。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):40%(授業中に課題を課す。年間10回程度である。)
 第1学期末と第2学期末にレポートを課します。また、授業中に行った内容をその日14:30までに提出してもらいます。これがおよそ10回ある。前述の通り、14:30までに提出されても、未完成のレポートを出す学生は、そのレポートに-40点をつけています。

教科書

小山 明宏『財務と意思決定』、朝倉書店2001
 この教科書がないと授業にはついて行けないので、注意すること。教科書の例題を私が入力し、画面に従って学生が入力することが多いが、全く入力せず、教科書を読むだけで入力してもらうことも多いので。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

 教科書を必ず教室に持参して、授業を受けること。教科書なしで何とか誤魔化そうとして、何人が落ちたかわかりません。特に第1学期のテーマは、教科書がないと、完全に脱落します。教科書なしにただ教室にいて、教員が入力するスクリーンを見て、機械的に入力している学生は、全員に不可がつきます。なお、他学科の学生には、経験的に、単位をとるのは難しい科目のようである。