日本経営史
022-B-330

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
藤井 英明 講師 4 3~4 通年 2

授業概要

日本における企業経営の発展について学習します。
企業の経営は、経済・社会のあり様に強く規定されます。よって、「経営史」を学ぶためには、経済や社会の歴史にも目を配る必要があります。
また、開国後のわが国の歴史を振り返るとき、諸外国との関係性に目を向けないわけにはいきません。
このような観点から、この「日本経営史」は、日本の企業経営の歴史について、わが国の経済・社会、そして他国との関係性にも注目しながら講義を進めていきます。
授業で取り扱う範囲は江戸後期から現代までとし、日本企業における経営が現在のかたちになるまでの経緯を総合的に学習します。
大学における学習の最も意義深い点は、皆さんがこれまで得てきた、そしてこの一年のうちに得る、様々な知識を用いて一つのことを深く掘り下げて考えることにあります。本講義での内容を様々な角度から分析することができるよう、関連科目を併せて履修することを強く勧めます。

到達目標

経営史という視点をもちいて、現在の日本の企業経営、経済、社会について分析する力を身につける。

授業計画

1 受講上の注意、本講義の内容と学習のすすめ方について
2 江戸後期における企業経営
3 開国と企業勃興
4 企業勃興と産業革命
5 重工業の発展
6 会社の普及と財閥の形成
7 総合商社の展開
8 日清・日露戦争と第一次世界大戦
9 経済インフラの整備と企業活動
10 両大戦間期の日本経済と企業
11 都市インフラの整備と市民生活
12 恐慌・不況の時代
13 大企業時代の経営と人材
14 第二次世界大戦の影響
15 第一学期の講義内容に対する理解度の確認
16 敗戦と復興
17 第二次世界大戦後の世界情勢と日本経済
(「日本型経営」の形成)1
18 第二次世界大戦後の世界情勢と日本経済
(「日本型経営」の形成)2
19 ものづくり日本の足どり
20 高度成長へ
21 開放経済体制と日本企業
22 高度経済成長と「日本型経営」1
23 高度経済成長と「日本型経営」2
24 経済成長率の低下と企業の対応
25 国際化の時代における日本企業
26 バブル経済と日本企業
27 国際化の進展と企業制度の変化
28 企業制度改革と21世紀の日本企業
29 一年間の総括
30 理解度の確認
出席者の理解度に応じて、授業内容を変更することがあります。

授業方法

授業は講義方式で行い、毎回レジュメを配布します。
ただし、レジュメとは別に必ずノートを作成すること。

準備学習

前回分の復習をしてくること。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):40%
第2学期(学年末試験):40%
小テスト:10%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%
各学期末のテストならびに小テスト、出席で評価します。
テストは「知っているか」よりも「理解しているか」を評価しますので、筆記テストとします。
他の出席者の迷惑となるような授業態度や行為は、出席点の範囲を超えて大きく減点します。

教科書

宮本又郎 他『日本経営史 -江戸時代から21世紀へ』新版、有斐閣2007年、ISBN=9784641163003
教科書を必ず購入すること。

参考文献

必要に応じて参考文献を紹介します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

この授業専用のノートを必ず用意すること。