※日本東洋美術史特殊研究
日本美術史研究法―
031-A-233

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
島尾 新 教授 4 2~4 通年 2

授業概要

大学院で日本美術史研究を行ってゆく上で必要な以下のような基礎技術を学ぶ。1)基本的な方法論と美術史の問題空間 2)作品の調査・撮影法 3)美術品の扱い 4)漢文読解・変体仮名の読み書き 5)専門的な文献探索法 6)フルテクストデータの扱い 7)デジタル画像処理など。

到達目標

研究者となるために必要な、ベーシックな思考と技術を修得する。

授業計画

1 イントロダクション。2回目は、以下の内容を適宜行う。
2 日本美術史の構造
3 文献探索法
4 美術史の研究方法と論理
5 問題空間の設定と論の組み立て
6 絵画の調査法
7 絵画の調査実習
8 掛幅・巻子の扱い
9 デジタル画像・カメラ・スキャナの基礎知識
10 デジタルカメラによる作品撮影
11 データ処理とデータベース
12 フルテクストデータの扱い・全文検索法
13 漢文読解(日記・漢詩・画史・画論)
14 変体仮名の読み書き
15 ディスクリプションのケーススタディ
16 作品論のケーススタディ
17 美術理論のケーススタディ
18 校正の基礎
19 カタログ作成と編集の基礎

授業方法

講義ではあるがゼミ形式を交え、漢文の読みなどについては履修者の発表を求める。また作品の扱い調査・撮影等については実習を行う。

準備学習

1)漢文についての予習・復習 2)各回で学んだ基礎技術の復習、3)事前に読むべき題材を配布すること、小課題を課すことがある。

成績評価の方法

レポート:50%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%
授業への参加度と学期末の課題によって評価する。
※学部生が履修した場合は学部相当の基準で成績を評価し、大学院生が履修した場合には博士前期課程と博士後期課程、それぞれの基準で成績評価を行う。

教科書

参考書は授業のなかで紹介する。

参考文献

参考文献は、講義のなかで紹介する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。