基礎演習A
031-A-110

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
杉山 直樹 教授 4 1 通年 3

授業概要

 英語による入門書を読みながら、これまでの哲学が何をどう問題にしてきたのかを考える。同時に、基本的概念や語彙をマスターする。
 第1学期には、「自由意志」の問題を扱う。第2学期には、西洋哲学を貫くテーマとしての「神」ならびにその「存在証明」について批判的な検討を行う予定。

到達目標

・哲学史上の重要な概念を理解する
・哲学的な内容の文章を読解しつつ、論点を整理する方法を習得する

授業計画

1 基礎演習全体のガイダンス
2 イントロ(1)
3 イントロ(2)
4 「自由意志」という概念について
5 決定論と非決定論(1)自由と偶然
6 決定論と非決定論(2)両立理論
7 決定論と非決定論(3)承前
8 哲学史的回顧
9 別の「自由意志」理解。セカンド・オーダー理論
10 承前
11 決定概念の分析(1)
12 決定概念の分析(2)
13 前期レポートについて
考察と討議
14 考察と討議
15 予備日
16 西洋哲学における神の問題について(1)
17 西洋哲学における神の問題について(2)
18 啓示からの論証
19 奇跡からの論証(1)
20 奇跡からの論証(2)
21 第一原因からの論証(1)
22 第一原因からの論証(2)
23 存在論的論証(1)
24 存在論的論証(2)
25 存在論的論証(3)
26 デザイン論証(1)
27 後期レポートについて
デザイン論証(2)
28 その他の論証ならびに立場
29 まとめ
30 予備日

授業方法

 英語の入門書を用いて進める演習。適宜、哲学史的な補足を行う。
 訳読を踏まえながら、内容について話し合う時間をなるべく確保したい。区切りごとに小テスト形式で学んだ事柄について確認を行う。

準備学習

 使用するテキストについては、毎回1ページ余り進む。
 事前に英訳ノートを作っておくこと。

成績評価の方法

レポート:50%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%
演習なので出席は基本。夏と学期末にレポートを課す。上記小テストは各人の確認のためなので成績に直接反映はされない。

教科書

J. Teichman, K. C. Evans, Philosophy A Beginner's Guide, 3rd Edition, Blackwell, 1999
 授業で扱う箇所など、詳細については初回に説明する。

参考文献

リーディング・リストを授業中に配布する。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

 基礎演習Aは3コマ開講。初回に参加クラスの割り振りを行います(初回のみ別教室が指定されるので注意してください)。人数調整のために希望に沿えないことがありますが、あらかじめご了承を。
 テキストの英語はごく平易なものですが、予習は必要。何の準備もなしに、指名されてからあわてて単語を辞書で引いたりするのは他の参加者の迷惑になるので、欠席扱いにします。ただし、予習のうえで分からない疑問点があるのは当然。そんな場合には、何が分からなかったのかを説明できれば十分です。