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東洋史演習
―秦始皇本紀講読―
032-A-212
担 当 者 |
単 位 数 |
配当年次 |
学 期 |
曜 日 |
時 限 |
鶴間 和幸 教授
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4 |
2~4 |
通年 |
火 |
2 |

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前漢の司馬談、遷父子によってまとめられた『太史公書』(『史記』)は、全130巻、本紀、年表、書、世家、列伝からなり、前漢武帝の現代にいたる中華帝国形成の歴史がうかがえる。巻6秦始皇本紀を前年度から継続して読みながら、秦の統一の歴史を見ていきたい。史料講読は卒業論文執筆時の史料読みのトレーニングである。典型的な中国古典史料である『史記』の文章に慣れることが必要である。古典の文章はいわゆる漢文ではあるが、同じ中国語として現代中国語の知識も大いに役立つ。

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古典中国語、いわゆる漢文の文字配列に関心をもち、自分で読みこなせるようにする。

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1 |
司馬遷『史記』について |
2 |
中国古典史料の講読法 |
3 |
秦始皇帝の時代 |
4 |
秦始皇本紀講読 |

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テキストの読み方は、いわゆる漢文訓読だけではなく、外国語の文章としての意識をもたせるために、現代中国語の音読を取り入れる。毎回担当グループを決めて読み進んで行く。演習形式であるので、参加者は『史記』に関する参考文献をあらかじめ読み進めておき、勉強しておくこと。

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高校時代の漢文で学んだ漢文文法をおさらいしておく。漢和辞典を一冊入手し、ぱらぱらと読む習慣を身につけておく。

- レポート:50%
- 平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%

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鶴間和幸『人間・始皇帝』(岩波新書)、岩波書店、2015年、ISBN=978-4-00-431563-6
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