日本語教育Ⅰ
日本語教育概論―
033-A-201

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
金田 智子 教授 4 2 通年 2

授業概要

現代社会における日本語教育の状況を概観し、日本語教育に関わるために必要な基礎知識を身に付ける。日本語教師になるための資質・能力とは何かを知り、その基盤となる能力を養う。

到達目標

1.日本語教育に関わるために必要な基礎的知識を身に付け、日本語教師の専門性について説明できるようになる。
2.日本語教育と社会との関わりに対する視点を持ち、日本語学習者の背景や学習環境について情報収集できるようになる。
3.日本語教師になるための資質・能力とは何かを知り、その基盤となる知識・能力を身に付ける。

授業計画

1 日本語教師のキャリア・専門性(1)-何を学ぶ必要があるか-
2 1.日本語はどのように学ばれているか-授業の観察-
2.外国人の日本語
3 日本語を学ぶ人々、学習目的の多様性
4 授業・活動の多様性
5 コースデザイン
6 何を学ぶか(1)-シラバスとは-
7 何を学ぶか(2)-文型を学ぶとは-
8 何を学ぶか(3)-言語知識と運用能力1-
9 何を学ぶか(4)-言語知識と運用能力2-
10 何を学ぶか(5)-生活のための日本語、コミュニケーション能力-
11 さまざまな外国語教授法(1)-変遷-
12 第二言語習得研究と日本語教育(1)
13 日本語教師のキャリア・専門性(2)-特別講義-
14 日本語教師の資質・能力-ポートフォリオ-
15 第1学期のまとめ
16 夏期課題の振り返り・共有
17 第二言語習得研究と日本語教育(2)
18 さまざまな外国語教授法(2)-AL法まで-
19 さまざまな外国語教授法(3)-CLT、TPR 他-
20 さまざまな外国語教授法(4)-直接法体験-
21 授業見学
22 授業見学の報告(1)
23 授業見学の報告(2)
24 日本語教育の歴史をさかのぼる(1)-概観-
25 日本語教育の歴史をさかのぼる(2)-アジアでの展開-
26 どう学ぶか(1)-「正確さ」重視の教室活動-
27 どう学ぶか(2)-「なめらかさ」重視の教室活動-
28 どう学ぶか(3)-教科書・教材・教具-
29 日本語教師のキャリア・専門性(3)-振り返りと今後の展望-
30 1年間のまとめ
授業内容は、見学等の日程により、扱う順番が前後する場合がある。

授業方法

教科書と配布資料を併用し、具体的な教材・教具等も紹介しながら、日本語教育に関する基礎的知識の獲得を目指す。現代の日本語教育の諸問題に対する視点を養いつつ、最新の情報を収集するため、新聞や雑誌の記事も取り入れる。授業では、ペアあるいは少人数のディスカッション等の諸活動を毎回行う。また、授業外で行ったグループ別課題をもとに、授業で発表(実演を含む)および意見交換を行う。

準備学習

1.教科書の該当する箇所の読解、配布資料課題(授業2回につき1回程度、所要時間30分~2時間)
2.グループ別発表準備<文型分析、教授法実演、授業見学報告、等>
3.個別発表準備<新聞記事もしくは、キーワードの紹介>

成績評価の方法

レポート:20%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):40%(事前学習を踏まえ、積極的に授業に参加・貢献できたか、グループによる課題が十分にできたかを評価する。)
小課題(新聞記事紹介または用語紹介):10%(必要な情報を正確に収集できたか、どの程度考えを深められたか、いかにわかりやすく伝えたかを評価する。)
ポートフォリオ:30%(2学期初回及び学年末に回収し、学習の成果及びその経過における学びを評価する。)

教科書

遠藤織枝編『日本語教育を学ぶ-その歴史から現場まで-』第2版、三修社2011年、ISBN=9784384056495
1.教科書は第2版を必ず購入のこと。
2.授業中、必要に応じて、プリントを配布する。

参考文献

日本語教育学会『タスク日本語教授法』、凡人社1996年、ISBN=9784893583239

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

日本語教育系2年次の必修科目です。
相互に学ぶ合うことを目的に、ペアやグループによる活動を重視しています。積極的な参加を期待します。