日本文学史概説Ⅰ
033-A-005

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
第2学期  松野 彩 講師 4 1~4 通年 4

授業概要

第2学期:平安時代の文学作品を恋愛文学史という角度から講義する。
恋愛の中でも、本年は「垣間見」などによって女性の姿を見てしまったために―平安時代の貴族女性は他人に姿を見せないようにしていたため、女性の姿を見ることは稀有なことであった―、恋の思いにとらわれる男性の姿に主に焦点をあて、時代順に作品を読み、作品の特徴、文学史的位置づけを確認する。

到達目標

第2学期:
①授業で扱った各作品の文学史的位置づけを理解し、自分の言葉で作品の特徴を説明できるようになる。
②古典文学作品を原文で読解することができる。

授業計画

1 『竹取物語』①:平安文学についての基礎知識
2 『竹取物語』②:帝とかぐや姫の交流
3 『伊勢物語』:第69段「狩の使」など
4 『うつほ物語』①:源実忠の恋
5 『うつほ物語』②:源仲頼の恋
6 『うつほ物語』③:源仲澄の恋
7 『うつほ物語』④:朱雀帝の恋
8 『枕草子』:藤原行成と清少納言の交流
9 『落窪物語』:少将道頼の恋
10 『源氏物語』①:光源氏の恋―若紫の発見―
11 『源氏物語』②:柏木の恋―女三宮との関係―
12 『源氏物語』③:薫の恋―宇治大君との関係―
13 『源氏物語』④:匂宮の恋―浮舟との関係―
14 『夜の寝覚』:中納言の恋―寝覚の君との関係―
15 理解度の確認

授業方法

講義形式

準備学習

第2学期:授業で扱う作品の概説書などを読み、あらすじ、登場人物の名前・人間関係を確認しておくこと(30分)。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):40%
第2学期(学年末試験):40%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。