臨床心理学(深層心理学と科学性)
037-B-083

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
川嵜 克哲 教授 4 2~4 通年 3

授業概要

無意識という層を仮定する深層心理学を軸にしつつ、臨床心理学の全般的、基礎的なところを解説していきたい。また、臨床心理学にとっての科学性というテーマを検討していく。その際、そもそも(西洋近代)科学とはどのようなものなのか、臨床心理学にとっての科学性だけではなく、むしろ、科学というものを臨床心理的な視点から検討することでみえてくるものは何なのかということも論じていきたい。

到達目標

臨床心理学の基礎的な学派、理論を学び、特にその中から深層心理学派の理論的特徴、歴史的経緯、その科学性との関連を生きた知として自分のものにする

授業計画

1 オリエンテーション:臨床心理学の特性(客観と主観)
2 深層心理学からみた心の構造モデル(1):コンプレックス
3 深層心理学からみた心の構造モデル(2):自我とコンプレックスの関係。防衛機制。
4 パーソナリティ(1)
5 パーソナリティ(2)
6 精神病理学:古典的分類、DSM-Ⅳ
7 精神病理学:神経症圏を中心に
8 精神病理学:精神病圏を中心に
9 事例研究:神経症、精神病の治療
10 心理アセスメント論
11 心理療法のモデル
12 様々な心理療法学派(来談者中心療法)
13 様々な心理療法学派(行動療法(1))
14 様々な心理療法学派(行動療法(2))
15 様々な心理療法学派(精神分析(1))
16 様々な心理療法学派(精神分析(2))
17 様々な心理療法学派(箱庭療法)
18 様々な心理療法学派(夢分析)
19 様々な心理療法学派(森田療法と内観療法)
20 心理療法と科学(1)
21 心理療法と科学(2)
22 心理療法と科学(3)
23 心理療法と科学(4)
24 心理療法の起源と近代(1)
25 心理療法の起源と近代(2)
26 心理療法の起源と近代(3)
27 心理療法の起源と近代(4)
28 心理療法と因果律(1)
29 心理療法と因果律(2)
30 総括

授業方法

主に講義形式

準備学習

事前に指摘した参考文献を読み、疑問点や問題点を意識に上がらせておくこと(45分)

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):50%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%
成績評価は普段の出席と学年末に実施される試験あるいはレポート提出によってなされる

教科書

特に指定しない

参考文献

授業中に随時指示する。