初等英語活動指導法A
038-A-660

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
西尾 由里 講師 2 2~4 集中(通年)

授業概要

前期で履修した初等英語活動概説Aを踏まえ、小学校の外国語活動の具体的な指導法を考察する。現在使用されているテキスト・教材・指導法を学びながら、新たなテキスト・教材・教授法を開発する。英語活動から教科になることや対象学習者の年齢が下がることも想定して指導法を学ぶ。

到達目標

履修学生は、英語活動概説で学習した言語習得やその背景となる理論を理解し、そこから、英語活動や教科としての英語授業のシラバスを作成することができるようになる。現在のテキスト・教材・教授法を学び、実践できるようになる。更には、自らオリジナルのテキスト・教材・教授法などを開発できるようになる。ALTとのチームティーチングができるようになる。

授業計画

1 オリエンテーション
2 授業分析(1)
3 授業分析(2)
4 テキスト分析
5 テキスト指導法
6 教材分析
7 教材指導法
8 Speaking/Listening指導法
9 Reading/Writing指導法 
10 ICT指導法(1)
11 ICT指導法(2)
12 国際理解教育
13 授業計画・模擬授業
14 総合評価・総括
15 自主研究
今まで小学校で行われている授業・諸外国の指導法や教授法だけでなく、常に問題意識を持ち、新たな教授法を開発するという意気込みで臨んでください。

授業方法

授業は集中講義なので、該当する授業前に、Sドライブの授業用共有フォルダーから教材を印刷して学習しておくこと。課題はG-Portから提出すること。
今までに授業で用いられている指導法を実施し、その分析を行い、より効果的な指導法や新たな教授法を考案し、模擬授業で実践する。受講者同士によるペアやグループ活動を行い、互いに評価し合う。

準備学習

文部科学省の小学校外国語活動のHPに掲載されている研究校が作成した年間計画書を一読しておくこと。その計画書の目的、達成目標、問題点などを自分なりに考えてみること。
参考URL:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gaikokugo/jissen/1307722.htm

成績評価の方法

レポート:45%(3回の課題を提出(15%×3)
理論的な背景を踏まえた授業計画)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):55%(積極的なペア・グループ活動・模擬授業)
毎回、課題が出されるので、積極的な参加と興味を持って取り組んでほしい。

参考文献

Davit Paul, Teaching English to Children in Asia, Pearson, 2003, ISBN:962005251X
文部科学省『小学校学習指導要領解説 外国語活動編』、東洋館出版社2008年、ISBN=4491023778
『小学校学習指導要領解説 外国語活動編』は指導要領の解説書であり、その基本概念を知ることが必要である。"Teaching English to Children in Asia" は、長年日本やアジアで子供に英語教育を教えていた筆者が、Child Centered である指導法をわかりやすく説明しており、EFLの観点からの英語教育を幅広く論じており、具体的な指導法の例示が豊富である。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他