無機化学Ⅰ 化1年
無機化学における基本概念―
042-A-111

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
稲熊 宜之 教授 2 1 第1学期 2

授業概要

無機化学は、元素の化学とも呼ばれ、構成元素、組成の違いによって生ずる化合物の構造や性質の多様性を知り、その多様性を体系化していく学問である。無機化合物の多様性を理解し、体系化するためには普遍的な基本概念が必要となる。この講義では、無機化学における普遍的な概念について学ぶ。

到達目標

無機化学における普遍的な基礎概念を理解し、実際に無機化合物を合成したり、性質を調べるために必要な基礎知識が得られるようになる。

授業計画

1 はじめに - 歴史的背景
2 原子構造 - 水素原子の構造、原子軌道
3 原子構造 - 多電子原子 電子配置
4 原子構造 - 多電子原子 原子を特徴づけるパラメーター
5 分子構造
6 分子における対称性
7 分子における結合
8 理解度の確認
9 固体の構造
10 固体における結合
11 酸と塩基
12 酸塩基の反応と性質
13 酸化と還元
14 酸化還元反応の応用
15 理解度の確認

授業方法

講義形式でおこなう。

準備学習

事前に教科書の該当箇所を読んでおくこと。
講義内容および返却された小テストの内容を復習し、理解しておくこと。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):40%(総合的な理解度を評価する)
中間テスト:30%(前半の内容の理解度を評価する)
レポート:10%(数回のレポートにより評価する)
小テスト:10%(内容の理解度を確認する)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%(小テストとあわせて評価する)
中間試験、期末試験、小テスト、レポート、出席状況により総合的に評価する。上記に目安となる評価配分を記した。

教科書

田中勝久・平尾一之・北川進 訳『シュライバー アトキンス 無機化学(上)』第4版、東京化学同人2008

参考文献

必要に応じて補足のプリントを配布する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。