化学実験2 化3年
有機化学実験―
042-A-352

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
持田 邦夫 教授
秋山 隆彦 教授
草間 博之 教授
石田 健人 助教
猪股 航也 助教
宮川 雅道 助教
6 3 第1学期 火、水、木 3、4、5

授業概要

 有機化学で扱う実験・研究に必要な基本操作と考え方を学ぶ。基本操作として、融点測定、蒸留、抽出などを行う。酸化、還元、ニトロ化、エステル化、Diels-Alder反応、Grignard反応等のごうせい反応を行う。また、実験以外にコンピューターを用いた計算機化学演習を行うことにより、有機化学実験を違う角度から理解する。最後に有機化学実験で学んだ基本操作を生かした未知試料の同定実験を行う。未知試料の同定には、誘導体の合成や各種スペクトル機器(赤外スペクトル、ガスクロマトグラフ、液体クロマトグラフ、NMR、MASS)などの手法も適宜使用して行う。実験は個人で行うが、実験結果についてはグループ毎に討論するようにしたい。得られた結果を整理し、発表することの大切さも学ぶ。

到達目標

有機化学実験を行う心構え、準備、理解、更には実験ノートのまとめ方などを到達目標とする。

授業計画

1 基礎実験、1)融点測定
2 基礎実験、2)蒸留
3 基礎実験、3)抽出
4 合成実験、1)ベンゼンからスルファニルアミドの合成
5 合成実験、2)Grignard試薬を用いるトリフェミルメタノールの合成
6 合成実験、3)Diels-Alder反応
7 合成実験、4)カフェインの抽出
8 中間発表
9 未知試料の同定(その1)
10 未知試料の同定(その2)
11 未知試料の同定(その3)
12 未知試料の同定(その4)
13 未知試料の同定(その5)
14 化合物の機器による同定、機器の説明とスペクトル演習
15 最終発表
実験には遅刻をしない、遅れない事

授業方法

1)配布する実験書によって実験を進める。2)全体を3グループに分け、実験は個人単位で教員の指導の下、行う。それぞれのグループには数名のTAがつく。

準備学習

次に行う実験をあらかじめ、予習を行っておくこと。また、実験の手順を実験ノートに記しておくようにする。

成績評価の方法

レポート:5%(実験に関する記述)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):80%
実験ノート:5%
実験発表:10%
一番のポイントは出席状況と実験態度である(80%)。実験発表(10%)、レポート(5%)、実験ノート(5%)なども必ず行う。

参考文献

フィーザー、ウイリアムソン「有機化学実験」(丸善)

その他

第一回目の実験には遅れないで、必ず出席すること。白衣、保護メガネは必ず準備し、実験に臨むこと。