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動物科学 生1年
―動物における生物科学の基礎―
044-A-108
担 当 者 |
単 位 数 |
配当年次 |
学 期 |
曜 日 |
時 限 |
安達 卓 教授
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2 |
1 |
第1学期 |
木 |
1 |

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多細胞動物の体制を単細胞生物と比較すると、細胞-組織-臓器-個体から成る階層性が存在することがわかる。講義期間の前半では、動物がもつ主に細胞以上の階層における基本的性質(細胞分裂・生殖・遺伝・繁殖戦略など)について解説する。講義期間後半では、動物がもつ様々な性質を発揮するための細胞以下の階層における知見(染色体・遺伝子・シグナル伝達など)について解説する。ヒトは多くの動物種の中の1つであり、ここで解説する様々な現象や原理は、ヒトのみが適用されない例外ではなく、ヒトを含めた多くの動物に貫かれる共通のしくみであることを理解したい。

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本講義は1年生の最初の段階を対象とするので、各項目の詳細よりも、全体像の把握と基礎知識の習得を目標とする。

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1 |
動物の細胞と遺伝子の基本 |
2 |
動物の系統と進化 |
3 |
動物の減数分裂と各種遺伝子地図 |
4 |
動物の有性生殖と性決定 |
5 |
動物の非メンデル遺伝 |
6 |
動物の繁殖戦略と自然淘汰 |
7 |
動物の分布と変異の生成 |
8 |
動物のシグナル伝達と転写制御 |
9 |
動物の発生を司るシグナルと転写 |
10 |
動物の組織と臓器 |
11 |
動物の遺伝的モザイクと異数性 |
12 |
動物発癌の基礎 |
13 |
動物の幹細胞 |
14 |
理解度の確認 |
15 |
自主研究 |

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講述とパワーポイント資料を用いた授業を行う。

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毎授業後、数日のうちに(記憶が薄れないうちに)、30分ほど復習することが望ましいと思われる。

- 第1学期(学期末試験):36%
- 中間テスト:36%
- 平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):28%
- 出席、授業に対する姿勢、ならびに試験の結果によって、総合的に評価します。学生の理解度如何によって中間試験を行います。

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テキストは使用せず、毎回資料を配布する。

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井出利憲『分子生物学講義中継(全5巻)』、羊土社、2005年
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第1回目の授業に必ず出席のこと。