生命科学実験2 生3年
044-A-304

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
岡田 哲二 教授
小島 修一 教授
高島 明彦 教授
菱田 卓 教授
毛谷村 賢司 助教
住岡 暁夫 助教
高橋 清大 助教
8 3 第1学期 火、水、木、金 3、4、5

授業概要

生化学、分子生物学を基盤とし、蛋白質科学、分子遺伝学に関する実験を行う。具体的には下記のように、クロマトグラフィー、特徴付け、構造解析などの蛋白質に関する実験、そして単細胞生物を用いた分子生物学および分子遺伝学に関する実験、さらに○○を用いた細胞生物学的実験を行う。これらの実験を通して、試料、実験ノートの保存・管理の方法等について学ぶ。

到達目標

生命科学の実験を行うにあたって、蛋白質の精製や特徴付けならびに構造解析、そして遺伝子操作、分子生物学、分子遺伝学ならびに細胞生物学的手法の、より高度な実験について、それらの原理を理解して自分自身で行えるようになる。

授業計画

1 ガイダンス
2 蛋白質の発現ならびに特徴付け: 1.大腸菌培養の準備等(培地、大腸菌の形質転換など)
3 蛋白質の発現ならびに特徴付け: 2.蛋白質の遺伝子工学的発現(発現誘導、破砕分離、硫安沈殿など)
4 蛋白質の発現ならびに特徴付け: 3.蛋白質の精製ならびに分析(イオン交換クロマトグラフィー、電気泳動など)
5 単細胞生物を用いた分子生物及び分子遺伝学的解析: 1.大腸菌ゲノムライブラリーの作製
6 単細胞生物を用いた分子生物及び分子遺伝学的解析: 2.紫外線高感受性株を相補する遺伝子のスクリーニング及び同定
7 単細胞生物を用いた分子生物及び分子遺伝学的解析: 3.遺伝子の機能解析
8 中間の理解度の確認
9 タウ蛋白質を対象にしたリン酸化修飾の解析: 1.タウcDNAへのリン酸化・脱リン酸化変異の導入
10 タウ蛋白質を対象にしたリン酸化修飾の解析: 2.細胞に発現させたタウ蛋白質のリン酸化の観察
11 タウ蛋白質を対象にしたリン酸化修飾の解析: 3.タウ発現細胞への刺激によるリン酸化変化の観察
12 蛋白質の立体構造解析の基礎: 1.コンピューターグラフィックスによる生体分子構造情報利用法
13 蛋白質の立体構造解析の基礎: 2.結晶作成用蛋白質試料の調製、3次元結晶作成と操作
14 蛋白質の立体構造解析の基礎: 3.X線回折データの取得と解析
15 理解度の確認、総括
詳しい日程については、追って指示する。

授業方法

一人またはグループ単位で実験する。各自で実験ノートを作成し、それらを纏めて定期的にレポートを提出する。

準備学習

実験をスムーズに遂行するために、事前に配布される実験書等に目を通し、理解しておくこと。

成績評価の方法

レポート:50%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%
平常成績ならびにレポートの内容を基に評価する。

教科書

実験書を配布する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。