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創薬科学
―事例とその研究戦略―
044-B-604
担 当 者 |
単 位 数 |
配当年次 |
学 期 |
曜 日 |
時 限 |
中村 浩之 講師
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2 |
3 |
第1学期 |
水 |
1 |

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医療の目覚ましい進歩により多くの病が克服されつつある中で、まだまだ有効な治療法のない疾患もある。こういった難病に有効な優れた医薬品を創製するには、遺伝子情報や分子生物学、有機合成技術にコンピューター技術、さらに非臨床および臨床評価技術などあらゆる科学技術を駆使した統合的戦略の構築が必要とされている。本講義では、これまでの事例とその研究戦略を学ぶことによって、これからの時代に要求される創薬科学研究の考え方を身につけると同時に、創薬研究のロマンと面白さを感じて欲しい。

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医薬開発におけるこれまでの成功例を通じて、創薬研究について理解し、それらを考察することにより、これからの時代に要求される創薬科学研究を自分の言葉で説明し、立案できるようになる。

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1 |
薬の定義 |
2 |
薬はどこに作用するのか? |
3 |
タンパク質の構造と薬物作用 |
4 |
酵素に対する薬物作用 |
5 |
受容体での薬物作用 |
6 |
受容体構造とシグナル伝達 |
7 |
DNAに作用する薬 |
8 |
新薬の発見と開発 |
9 |
薬物動態 |
10 |
細菌感染と薬 |
11 |
ウィルス感染と薬 |
12 |
高血圧と薬 |
13 |
認知症と薬 |
14 |
がんの化学療法(1)分子標的治療薬 |
15 |
がんの化学療法(2)ドラッグデリバリーシステム |
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講義形式で、確認テストを通常授業で行う。理解を深めるために必要に応じてレポートを課す。

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授業前に指示したテーマについて、調べておくこと。

- 第1学期(学期末試験):60%(基本事項が理解できているか?)
- レポート:15%(自主的に考えようとしているか?)
- 小テスト:15%(授業の理解度の確認)
- 平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%
- 単に知識の詰め込みではなく、生命科学科で学んできた知識をどのようにして創薬研究に活かすかを考えているかどうかを評価のポイントとする。

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山崎恒義、堀江透『創薬』、丸善、2008年、ISBN=978-4-621-08055-9
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北川勲、柴崎正勝、富岡清『メディシナルケミストリー』、丸善、2003年、ISBN=4-621-07187-4
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