地学概論Ⅱ
091-E-218

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
巻出 健太郎 講師 2 2~4 第1学期 1

授業概要

 中学校理科ならびに高等学校の地学では、地球の姿と活動、地球の歴史、宇宙の中の地球、大気と海洋、地球環境について学びます。これらの分野のうち、今年度開講する地学概論Ⅱでは主に地球の姿と活動、地球の歴史について学びます。なお、地学概論Ⅰでは宇宙の中の地球、大気と海洋、地球環境について取り扱います。地学概論ⅠおよびⅡは隔年で開講され、「教科に関する科目」であり「理科」の免許を取得するための選択必修科目です。どちらか一方を履修すれば教員免許取得のための単位を取得できますが、興味がある生徒はぜひ両方を履修してください。

到達目標

 一般的に高等学校の理科では、物理・化学・生物・地学のそれぞれの専門科目に分かれ授業が行われますが、とりわけ地学は、他の物理・化学・生物の見地を総合して地球や宇宙を知る「総合科学」の性格を持つものです。これまで地学にあまり馴染みのない学生にも、ぜひ地学の楽しみやおもしろさに触れて欲しいと思います。例えば、ハワイ諸島のホットスポットと呼ばれるところでは、マグマの火山活動とプレートの移動によって、今まさに新たらしい島が海底深くに作られています。ハワイ島のキラウェア火山では活発に火山活動が続いています。慌ただしい現代の時間軸とは異なり、46億年の長い時間軸で地球の姿について学んでみましょう。

授業計画

1 地球の構造
2 地球表面を覆うプレート
3 地震
4 地震 
5 火成岩
6 鉱物
7 地表の変化
8 堆積岩
9 地質図
10 地球史(I)
11 地球史(II)
12 地球史(III)
13 ハワイについて(I)
14 ハワイについて(II)
15 まとめ
地学概論IIでは、地質に関する事柄を中心に授業展開しますが、天文や気象に関する事柄も一部取扱いたいと予定しています。

授業方法

授業は基本的に講義形式で行う。授業の中で作業をすることもある。

準備学習

 地学は、机上の論よりも実際にフィールドに出て体験学習したいところですが、それはなかなか難しいので、それを補うために図説資料を有効に利用して下さい。図や表が何を意図して書かれたものであるかを理解することが大切です。事前に該当箇所を見ておくと講義の内容がより深く理解出来ると思いますまた、講義中に取り扱った図表をノートにまとめ整理しておくといいでしょう。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):50%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%
授業への参加度と学期末試験の成績を総合的に判断して評価する。期末試験の際に授業のノートを回収・点検するので授業毎に各自整理しておく事。

教科書

「ニューステージ新地学図表」(浜島書店、ISBN978-4-8343-4012-9)を購入しておくこと。一般の書店では入手することが難しいので成文堂書店に取り寄せをお願いしてありますのでそちらで購入して下さい。

参考文献

「もういちど読む数研の高校地学」(数研出版,ISBN978-4-410-13959-8)

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

学芸員資格取得のため本科目を選択履修する場合には、「地学概論I・II」をそれぞれ併せて履修・単位習得する必要があります。
I・IIは隔年で開講されるので計画的に履修して下さい。