※マクロ経済学特論Ⅱ(学部:マクロ経済学(上級Ⅱ))
121-F-104

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
細野 薫 教授 2 D/M 第2学期 2

授業概要

現代の景気循環に関する代表的理論であるリアルビジネスサイクルモデルとニューケインジアンモデルを学び、望ましい金融政策・財政政策の在り方について考察する。

到達目標

基礎的な動学的一般均衡モデルを自ら解くことができるようになる。

授業計画

1 授業のねらい、進め方等について
2 動学的最適化1(ラグランジュ乗数法)
3 動学的最適化2(不確実性がない場合のダイナミックプログラミング)
4 動学的最適化3(不確実性がある場合のダイナミックプログラミング)
5 リアルビジネスサイクルモデル1(セットアップ)
6 リアルビジネスサイクルモデル2(均衡条件)
7 リアルビジネスサイクルモデル3(線形近似)
8 リアルビジネスサイクルモデル4(カリブレーションと定量的評価)
9 名目的硬直性1(外生的硬直性)
10 名目的硬直性2(硬直性のミクロ的基礎)
11 ニューケインジアンモデル1(カルボモデル)
12 ニューケインジアンモデル2(カルボモデルの解法)
13 ニューケインジアンモデル3(状態依存型価格付け)
14 理解度の確認
15 自主研究

授業方法

講義形式で行う。また練習問題を数回課す。

準備学習

事前に教科書の該当箇所を読んでおくこと(約1時間)

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):60%(講義内容の理解度を確認する。)
レポート:40%(授業で課す練習問題の解答をレポートとして提出させ、それを評価する。)

教科書

David Romer, Advanced Macroeconomics, 4th Edition, McGraw-Hill Irwin, 2012, ISBN:9780073511375

参考文献

デビッド・ローマー『上級マクロ経済学 [原著第3版]』第1版、日本評論社2010年、ISBN=9784535554931
中田真佐男『基礎から学ぶ 動学マクロ経済学に必要な数学』第1版、日本評論社2011年、ISBN=9784535556775
齊藤誠『新しいマクロ経済学ークラシカルとケインジアンの邂逅[新版]』新版、有斐閣2006年、ISBN=4641162735

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

「ミクロ経済学」、「マクロ経済学」、「計量経済学」は必ず履修を済ませたうえで、履修登録をすること。また、「マクロ経済学特論Ⅰ(学部:マクロ経済学(上級Ⅰ))」、「経済数学特論Ⅰ(学部:経済数学(上級Ⅰ))」の履修を済ませていることが望ましい。さらに、「経済数学特論Ⅱ(学部:経済数学(上級Ⅱ))」の履修を済ませているか、あるいは同時履修することが望ましい。「マクロ経済学Ⅱ」を履修した学生、および、学部で「マクロ経済学(上級Ⅱ)」を履修した大学院生は、本科目を履修できない。