国際貿易論演習
121-F-335

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
椋 寛 教授 2 D/M 第1学期 2

授業概要

いわゆるNew-New Trade Theory(新新貿易理論)をはじめとした最新の学術論文の輪読を通して、高度な国際貿易論の理論を身につけるとともに、同分野での論文作成の手掛かりをつかむ事を目的とする。国際貿易の分野で修士論文や博士論文を執筆したいと考えている大学院生を主な受講者として想定している。

到達目標

専門論文の読み方、研究課題の発見の仕方がわかるようになる。
国際貿易論の専門論文を執筆するために必要な知識を身につけられる。

授業計画

1 ガイダンスと論文の割り当て
2 海外直接投資とM&A(1):Nocke and Yeaple (2008, JIE)の報告
3 海外直接投資とM&A(2):ディスカッション
4 国際貿易とホールドアップ問題(1):Ornelas and Turner (2008, JIE)の報告
5 国際貿易とホールドアップ問題(2):ディスカッション
6 企業の異質性と貿易自由化(1):Bernard, et al. (2007, REStu)の報告
7 企業の異質性と貿易自由化(2):ディスカッション
8 国際貿易と流通部門(1):Raff and Schmitt (2009, JIE)の報告
9 国際貿易と流通部門(2):ディスカッション
10 最恵国待遇・内国民待遇の経済学(1):Saggi and Sara (2008, IER)の報告
11 最恵国待遇・内国民待遇の経済学(2):ディスカッション
12 技術選択と国際貿易(1):Ederington and McCalman (2009, IER)の報告
13 技術選択と国際貿易(2):ディスカッション
14 論文案の報告会
15 まとめ
Firm HeterogeneityやContract Frictionなどを考慮した最新の貿易理論に関する論文を輪読しつつ研究課題を探索し、論文テーマを探す。論文の割り当てについては、初回の講義で受講者と相談しつつ選択する。

授業方法

一つの論文に対して、1~2人の報告者がその論文の要約を行い、次の回に関連論文も含め全体で論文の課題と今後の展開について議論を行う。学年末には国際貿易論に関する論文の作成案をレポートにして提出してもらう。

準備学習

事前に論文を読んでくること(約2〜3時間)

成績評価の方法

レポート:30%(期末レポートを課す)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):70%(報告と議論の貢献度を加点する)

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

国際貿易論に関する上級の知識を事前に得ている事が前提となるため、国際経済学特論の単位を取得済みであることが望ましい。