※日本文学特殊研究
古今集和歌および古注・影響歌の研究―
133-F-006

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
前田 雅之 講師 4 D/M 通年 5

授業概要

日本古典の王様は何かと問われれば、古今集となる。本授業は、古今集の詠歌(雑歌上から)を一首ずつ、確実に読むこと授業の内容である。
 その際、発表者の手足となるのは、『教長古今注』、『顕注密勘』、『僻案抄』、『両度聞書』、『古聞』、『栄雅抄』などの中世の古今集古注であるが、それらを丁寧に読むことに加えて、現代注の動向を押さえつつ、本歌取りを中心に対象和歌がどのように後代に影響を与えたかまで押さえて読むこと、この三つの作業を通して、『古今集』和歌の享受、読まれ方、影響を考えていくこと、これが具体的目標となる。
 よって、一首の注釈のつもりが、気がつけば、中世に於ける『古今集』の注釈史と添いつつ、十首以上の影響歌の解釈もやらねばならないが、この授業によって和歌の調べかたに併せて、和歌の読み方を体得していただきたい。
 これが私の願いである。

到達目標

和歌の解釈と調査方法を会得すること。

授業計画

1 授業方法の説明
2 『古今集』および注釈概説
3 院生による発表(1)
4 院生による発表(2)
5 院生による発表(3)
6 院生による発表(4)
7 院生による発表(5)
8 院生による発表(6)
9 院生による発表(7)
10 院生による発表(8)
11 院生による発表(9)
12 院生による発表(10)
13 院生による発表(11)
14 院生による発表(12)
15 院生による発表(13)
16 院生による発表(14)
17 院生による発表(15)
18 院生による発表(16)
19 院生による発表(17)
20 院生による発表(18)
21 院生による発表(19)
22 院生による発表(20)
23 院生による発表(21)
24 院生による発表(22)
25 院生による発表(23)
26 院生による発表(24)
27 院生による発表(25)
28 院生による発表(26)
29 院生による発表(27)
30 総括

授業方法

演習である。

準備学習

演習であるから、発表者は十全たる準備をもって授業を臨むこと。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):50%(発表内容)
第2学期(学年末試験):30%(発表内容)
レポート:20%(一年間の発表を通じて古今集論を記す。)
なお評価は博士前期課程の基準で行う。

参考文献

竹岡正夫『古今和歌集全評釈』、右文書院1996
片桐洋一『中世古今集注釈書解題(三)』、赤尾照文堂1981
久曽神昇『日本歌学大系別巻五』、風間書房1987

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

やる気のある学生を望む。参加したら、研究に対してさらなる可能性が開けると信じている。