教育史概説 
138-F-101

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
斉藤 利彦 教授 2 M 第2学期 5

授業概要

日本の戦前から戦後に至る教育史に関わる事象をとりあげ、歴史の流れに即して理解を深めていく。必要に応じて、近代以前の教育形態および欧米の教育史も考察の対象とする。そのために、教育内容史や方法史あるいは教師生徒関係の変化を含む教育史に関する重要な史料や文献をとりあげ、それらを読み解き、また先行研究の分析や批判も行っていく。授業の後半では、参加者の問題意識を踏まえ、個別課題を設定して検討と指導を進めていく。

到達目標

教育史を教職に求められる重要な教養としてとらえるための基礎的知見の習得を目指す。

授業計画

1 ガイダンス
2 近代教育制度の創出―基本文献と先行研究の検討―
3 近代教育制度の整備 ―基本文献と先行研究の検討―
4 近代教育制度の展開 ―基本文献と先行研究の検討―
5 戦時体制の進展と教育史―基本文献と先行研究の検討―
6 近代教育内容の移入
7 教育内容と国定教科書
8 大正自由主義教育と教育内容
9 国民学校体制と錬成主義の教育内容
10 近代教育方法の成立―開発主義教育方法の移入―
11 近代教育方法の展開―ヘルバルト派の教育方法と教授定型の成立―
12 大正自由主義教育と児童中心主義の教育方法
13 戦時体制における錬成主義と教育方法
14 個人研究発表
15 演習の総括と今後の研究課題

授業方法

講義および演習方式で進めていく。各回指定の資料を読み、担当者が報告する。

準備学習

参考資料と配付された資料を読んでおくこと。

成績評価の方法

レポート:70%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%

参考文献

齋藤利彦『試験と競争の学校史』(講談社学術文庫)、講談社2011

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。