※映像芸術文化論演習
映画の技法分析―
13C-F-221

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
中条 省平 教授 4 D/M 通年 2

授業概要

映画は、撮影と編集を中心に、様々な技法が交錯する場である。そうした技法の一つ一つに専門用語が与えられている場合もあれば(例:スローモーション、ジャンプカット等々)、作家ごと作品ごとに固有の技法もある。そうした技法を分類・整理しつつ、作品分析や作家研究の基礎概念として精錬していくことがこの講義の目的である。同時に、具体的な作品や映画作家を取りあげ、そこで技法がどのように具体的な表現としての力を持ちうるかを考察する。

到達目標

映画の技法に関して、その歴史的背景と理論的根拠を念頭に置きながら、具体的な映像作品を対象にして、分析し、説明できるようになる。

授業計画

1 映画に関する参加学生の知識の水準を探り、クラス編成をおこなう。
2 映画の技法分析(1)
3 映画の技法分析(2)
4 映画の技法分析(3)
5 映画の技法分析(4)
6 映画の技法分析(5)
7 映画の技法分析(6)
8 映画の技法分析(7)
9 映画の技法分析(8)
10 映画の技法分析(9)
11 映画の技法分析(10)
12 映画の技法分析(11)
13 映画の技法分析(12)
14 まとめ
15 到達度確認
16 受講者の発表(1)
17 受講者の発表(2)
18 受講者の発表(3)
19 受講者の発表(4)
20 受講者の発表(5)
21 受講者の発表(6)
22 受講者の発表(7)
23 受講者の発表(8)
24 受講者の発表(9)
25 受講者の発表(10)
26 受講者の発表(11)
27 受講者の発表(12)
28 受講者の発表(13)
29 まとめ
30 到達度確認

本演習は8年目を迎える。初年度には、「履修者の専攻は、映画、演劇、マンガ、アニメーション、表象文化史など多岐にわたることが予想される。そのため、学生の映画的知識のレベル、関心の領域も多大な偏差を含むだろう。初心者にも理解可能で、なおかつ専門的研究者にも十分に寄与できる授業をめざしたい。したがって、初めのうちは、実際に履修者と親しく対話や討論を重ねるなかで、授業の方向性を探り、方法を手探りで定めていくほかないだろう」と記した。実際に7年間の授業を終えて、上記の推定が正しいことが分かった。それゆえ、今年度も、授業参加者へのアンケート等によって関心、知識のありかをまず探り、それから授業の方向性を定め、第2学期には、学生の発表を主体にしながら、映画芸術への能動的な関与の姿勢を鍛えていくことになる。

授業方法

前期では主に講師の講義を聞いて映画の技法分析の実際を学び、後記では、受講者の関心領域を対象として長文のレポートを書いてもらい、それを基にして1時間ほどの発表を行ってもらう。その後、発表を題材にして、受講者全員で活発な質疑応答を展開する。

準備学習

事前に指示した参考文献を読み、参考映像を見ておくこと(約1時間)。

成績評価の方法

レポート:50%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%
学生の発表と長文レポートを義務づける。
※博士前期課程の学生と博士後期課程の学生は、それぞれ別の基準で評価する。
学部学生は、学部科目の基準で評価する。

教科書

教室で指示する。

参考文献

教室で指示する。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。