障害児心理学特論  
発達障害を精神発達の視野の中で理解する―
13D-F-522

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
滝川 一廣 教授 4 M 通年 3

授業概要

発達障害は現在、臨床心理の領域においても重要なテーマとなっている。その臨床心理学的な理解と支援は大きな課題であり、そのために必要な基礎的な知識と考え方を講じる。発達障害の理解と支援のためには、精神発達とはどういうもので、それがどのような仕組みで、どんなプロセスで進むものかをよく知っていることが欠かせない。そこに主眼をおくことにする。

到達目標

臨床心理の実践に役立つ発達および発達障害への理解を得る。

授業計画

1 オリエンテーション学生の関心や理解度によって内容や進度を臨機応変に工夫して授業を進めるので、1回ごとに授業内容を記すことはできない。おおまかな目安として、全体の流れを13期にわける。
2 第1期:精神発達とはどういうものか
3 第2期:ピアジェの発達論をどう理解するか
4 第3期:フロイトの発達論をどう理解するか
5 第4期:上記二つの発達論はどう統合されるか
6 第5期:あらためて精神発達の歩みをたどる
7 第6期:精神発達の歩みの遅れはどのよう心理現象をもたらすか
8 第7期:発達の遅れとしての知的障害
9 第8期:発達の遅れとしての広汎性発達障害
10 第9期:発達の遅れとしてのADHD
11 第10期:発達の遅れとしての学習障害
12 第11期:発達の遅れをもつ子どもへの支援
13 第12期:発達の遅れをもつ子どもとの遊戯療法
14 第13期:まとめ
 以上のスケジュールはおよその目安に過ぎず、学生の理解度、興味関心に応じて臨機応変に進めていく。

授業方法

 ディスカッションをおりませながら講義形式で進める。

準備学習

その場で理解できる内容ですすめるので予習はしなくてもだいじょうぶ。復習は自発性にまかせる。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):80%(理解度、判断力。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%(授業中のディスカッション)

参考文献

授業中に適宜紹介する。