学校教育事例研究Ⅱ
138-F-021

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
斉藤 利彦 教授
岩﨑 淳 教授
長沼 豊 教授
佐藤 学 教授
嶋田 由美 教授
山﨑 準二 教授
2 通年隔週 5

授業概要

学校の実践的課題を実践的かつ理論的に研究する多様なアプローチを学び、学生の研究関心にもとづいていくつかの焦点化した主題を設定し、学校現場の教師との協同研究、授業実践のアクション・リサーチ、カリキュラム開発のアクション・リサーチ、校内研修と学校経営のフィールドワークによって、指導的教師を育てる実践的指導力の形成をめざす。専任教員全員が毎回集団指導を行う。担当教員の集団指導と個人指導の組み合わせによって指導する。

到達目標

学校現場と本専攻の教育とを往還する実践的研究の科目であり、フィールドワークとアクション・リサーチの理論と方法を学び、実践的研究の基礎を形成する。

授業計画

1 指導的教師を育てる教師教育者の専門性:この科目の目的と方法について
2 教育学研究における実践研究と臨床研究と事例研究のアプローチについて
3 実践的研究の多様なアプローチ:参与観察、アクション・リサーチ、エスノメソドロジーなど。
4 実践的研究による学術論文の書き方:代表的な専攻研究の事例紹介
5 フィールドワーク:教室の観察研究と授業実践の分析(1)小学校
6 フィールドワーク:教室の観察研究と授業実践の分析(2)中学校
7 アクション・リサーチ:環境教育と市民性の教育のカリキュラム開発(1)小学校
8 アクション・リサーチ:学習科学による協同学習の質的研究(1)中学校
9 教師の力量開発を促進するメンタリングの観察研究
10 教師の力量開発を促進するワークショップの観察研究
11 現職教育センターの指導員の仕事の調査研究
12 地方教育委員会の指導主事の仕事の調査研究
13 校内研修のコンサルテーション:実習
14 学校教育の実践研究による学術論文へのアプローチ
15 学校事例研究Ⅱの総括:テーマ別リポートの指導

授業方法

フィールドワーク、観察など実践的研究が基本である。研究発表、グループ討議も多用される。

準備学習

学校現場と教育学専攻を往還するフィールドワーク、実践研究、実地研究を基本とするので、事前に配布した学校や教室や授業に関する資料は熟読しておくこと。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):50%(レポート形式の最終試験。)
レポート:20%(ミニレポートを評価。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%(テーマ別レポートと研究発表を評価)
最終の定期試験(リポート、50%)、テーマ別レポート、ミニレポート(50%)などをもとに総合的に評価する。

参考文献

それぞれの授業のテーマに応じて代表的な国内外の専攻研究を提示する。