授業研究特殊研究Ⅱ
138-F-222

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
佐藤 学 教授 2 第1学期 5

授業概要

授業研究の諸領域に関する学術研究の国際水準のレビューを行い、各院生の研究テーマと研究方法を洗練させ、最先端の研究への導入を行う。授業研究における観察と記述、分析と批評、概念化とその方法など、研究方法の専門的知見を学習するとともに、学際的アプローチによる研究の妥当性と信頼性について自己検証できる能力を形成する。

到達目標

授業研究において質の高い学術研究を実現するアプローチについて専門的に探究する。この領域に関
する内外の最先端の研究のレビューを中心に、研究テーマと研究方法の高度化と洗練を目指す。

授業計画

1 授業研究の学術研究の研究領域
2 授業研究における先行研究の国際的な到達点1(AERAの研究ハンドブックの活用)
3 授業研究における先行研究の国際的な到達点2(AERAの研究ハンドブックの検証)
4 授業研究における数量的研究のアプローチ
5 授業研究における質的研究のアプローチ
6 質的研究における妥当性の概念
7 質的研究における信頼性の概念
8 授業研究によるカリキュラム開発の最前線
9 授業研究による協同学習の研究の最前線
10 授業研究による教職開発の研究の最前線
11 教師の同僚性の研究
12 教師の専門家共同体の研究
13 学びのデザインの研究
14 学びのリフレクションの研究
15 教師教育研究と授業の実践的研究

授業方法

事例研究はグループワークとミニレポートによって行う。

準備学習

文献研究と事例研究を行うので、その授業ごとに参考文献とテクストをあらかじめ読了しておくこと(30分程度)。

成績評価の方法

レポート:70%(理論の理解と事例の批評のレベルによって評価)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%(グループワークにおける発言内容とミニレポートによる評価)
授業研究の理論的な理解と事例の省察と批評の能力を評価する。

教科書

佐藤 学『カリキュラムの批評』、世織書房1995
佐藤 学『教師というアポリア』、世織書房1997
佐藤 学『学校改革の哲学』、東京大学出版会2012