情報数理解析入門2・C
データ処理―
001-D-110

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
白田 由香利 教授 2 第2学期 4

授業概要

統計はすべての学問分野で必要である.本講義では,可視化教材を使って統計に関する重要セオリーを説明する.それらを理解することで,自分でEXCEL等のツールを駆使して分析ができるように演習を行う.可能な限り,英語のテキストを使って説明する.

到達目標

*社会に出たときに,役に立つ統計を学べる.
*仮説検定を理解でき,使えるようになる.
*t検定,Χ二乗検定,分散分析(F-分布)などがSPSSなどで行えるようになる.これらの各種分析の意義が理解できるようになる.換言すると,意味が分からずに言われた通りの操作をするだけという受動的なステップから,自分で意味を理解して統計分析が行える能動的なステップになる.
*主成分分析のレクチャーでは,固有値と固有ベクトルの意味を可視化教材で教える.
*統計に関する英語表現が学べる.

授業計画

1 仮説検定
2 t-分布
3 Χ二乗検定
4 Χ二乗検定:クロス集計
5 分散分析:F-分布
6
7 主成分分析(PCA)
8
9
10 行列と固有値:分散共分散行列
11 単回帰分析
12 単回帰分析:決定係数R2
13 単回帰分析:F検定,t検定
14 授業のまとめ
15 自主研究
能動的な授業参加と課題作成を期待する。

授業方法

(1) PCを利用して、可視化教材を操作しながら,統計の理論を学ぶ.可視化教材を動かして見ることで,今まで理解できなかったことでも容易に理解できるようになる.
以下の可視化教材サイトは家からでも見られます.
http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~20010570/VDStat/
http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~20010570/mathABC/SELECTED/
http://shirotaabc.sakura.ne.jp/ABC/
 
(2) SPSSなどを用いて分析を行う.

準備学習

毎回課題提出があるので,必ずやってくること。

成績評価の方法

レポート:80%(講義中に指示した提出物の内容で評価する。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%

教科書

白田由香利 他『大学生のための役に立つ数学 』、共立出版2014年、ISBN=9784320110854

参考文献

Prem S. Mann, Introductory Statistics, 8th Edition, Wiley, 2013, ISBN:9781118318706
白田 由香利『悩める学生のための経済経営数学入門』、共立出版2012年、ISBN=9784320018921
ラグランジェの未定乗数は,本講義の単位に必須ではなく,オプションであるが,経営数学2の履修者は,主成分分析で使うのでラグランジェの未定乗数を復習しておくこと.

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。


その他

毎回の講義は前回までの理解を前提として進められるので、疑問があればその日のうちに質問してほしい。また、欠席をした場合は、必ず他の受講者に講義内容(必要があれば資料やノート)を確認して、各自自分で補っておくこと。履修希望者が一定の数を超えた場合には、人数を制限することがあるので、履修希望者は必ず4月の第1回目の授業に参加すること。出席していない学生は履修を認められないことがあるので注意すること。