情報数理解析入門2・D
SPSSによるデータ処理―
001-D-110

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
相原 章 講師 2 第2学期 3

授業概要

この授業では、統計解析ソフトSPSSを用いながら、社会現象を捉えるうえで必要なデータを分析していくための統計的手法を学びます。特に、群間比較、変数間の関連、因果関係、変数の要約・潜在的な要因の探索などで用いられる、ノンパラメトリック検定手法、t検定、分散分析、相関分析、回帰分析、因子分析など、多変量解析の手法の操作方法を学習の範囲としています。データの収集・整理・統計解析、そして分析結果の解釈からレポート作成までの一連の作業を、SPSSを利用しながら実習していきます。

到達目標

分析対象となるデータの特徴を理解し、それに適した分析を行い、結果を客観的に解釈することができるようになる。

授業計画

1 SPSSの基本操作(データの整理方法)
2 SPSSの基本操作(データベースの構築)
3 基本統計量の概念と尺度の理解
4 SPSSでのグラフ作成
5 2つの変数間の関係を探る(散布図と相関係数、相関分析)
6 変数間の因果関係を探る(単回帰分析、重回帰分析)
7 2グループ間の差を確かめる(平均値の差の検定)
8 2グループ以上の差を確かめる(一元配置の分散分析と多重比較)
9 2グループ以上の差を確かめる(二元配置の分散分析)
10 ノンパラメトリック検定(差の比較)
11 ノンパラメトリック検定(変数間の関係)
12 多数の変数間に潜む関係を探る(主成分分析)質問項目の信頼性・妥当性を確認する(アルファ係数など)
13 多数の変数間に潜む関係を探る(因子分析)
14 これまでのまとめ
15 予備日

授業方法

毎回の授業は、学習内容について講義した後、練習問題を受講者がそれぞれ解いてもらう形式をとります。履修者の理解度によって、講義と実習を数回繰り返しながら進めていきます(講義→実習→確認→練習問題→確認→課題提出)。

準備学習

次回の授業までに前回の授業での復習(内容の確認、操作の確認など)を行っておくこと(約60分)。

成績評価の方法

講義毎の課題と確認テスト:50%(各講義内容の理解度を確認する)
まとめのテスト:50%(講義内容全体の理解と応用力を確認する)
講義毎の課題と確認テスト50%、まとめの試験50%、計100%で評価します。

教科書

計算機センターのテキストのほか、オリジナルのテキスト・資料を使用します。配布したテキストは必ず持参するようにして下さい。

参考文献

講義中に適宜紹介します。

履修上の注意


その他

講義が中断したり、他の受講者に迷惑をかけることになるので、遅刻は原則認めません。