アカデミック・スキルズ
大学での基礎となるスキルの習得―
007-D-013

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
西田 みどり 講師 2 第1学期 1

授業概要

大学では、自分で考え、判断し、自主的に勉強することが求められる。そのためのアカデミック・スキルのうち「情報を調べる・学術的文章を書く・発表する」技術を身につけることが目的である。「情報を調べる」では、データベース、学術雑誌などの多様な情報を収集・分析して適正に判断し、モラルに則って効果的に活用する情報リテラシーを学ぶ。「学術的文章を書く」では、感想文や作文とは異なるアカデミック・ライティングを「文章の型」の活用を通して学ぶ。型を活用することで、だれでも一定レベルのレポートが書けるようになる。また、大学での課題はレポート以外に発表(プレゼンテーション)という形式も多いため、「発表する」では、調査結果や自分の意見を他者に効果的に伝えるためのプレゼンテーション技法を学ぶ

到達目標

・リーディングとライティングの実践を通して、レポートを書く基本的な技法を習得している
・プレゼンテーションとディベートの方法を学ぶことで、自分の意見を他者に対して説得力をもって伝える技法を身に付けている
・情報収集の方法を習得することで、信頼できる情報の見分け方と、論拠の明示されたレポートの書き方をマスターしている

授業計画

1 イントロダクション
ノートテイキング
2 日本語の特徴と表記法
3 リーディング(1)資料の読み方
4 リーディング(2)要約
5 情報を調べる(1)大学図書館の役割と活用
情報源を知る①
情報収集演習①
6 情報を調べる(2)
情報源を知る②
情報収集演習②
7 マッピング――思考に筋を通す情報整理法
8 ディベート――説得力をもって他者に意見を伝える技法
9 ライティング(1)パラグラフライティング 
10 ライティング(2)論理的展開法
11 ライティング(3)文章構成法<文章の型>
12 情報検索及びレポート執筆の個人指導
13 プレゼンテーション(1)プレゼンテーションの方法
14 プレゼンテーション(2)プレゼンテーションの実践
15 まとめ

授業方法

・講義と演習が中心である
・授業内容に応じてディベートやプレゼンテーションを実践する

準備学習

・授業で行った演習を復習し、使えるようになること(約1時間)
・指示された課題をやってくる(課題に応じて約1~2時間)

成績評価の方法

レポート:70%(授業内で書く小レポートと演習(30%)、長文レポート(40%))
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%(プレゼンテーション、ディベート等)
・プレゼンテーション、ディベートにおいては、その都度授業内でコメントする
・小レポートに対しては全体への講評を行い、注意点等を指示する。また特に優秀な作品については紹介する

教科書

資料を配付する。

参考文献

西田みどり『〈型〉で書く文章論 改訂版』改訂第1版、知玄舎2014年、ISBN=9784907875084
西田みどり『接続語を使えば誰でも書ける』第1版、知玄舎2014年、ISBN=9784434190889
西田みどり『文章表現のためのワークブック』第1版、知玄舎2009年、ISBN=9784434131110

履修上の注意

履修者数制限あり。(50名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

 授業内容は、授業回数を目安に割り振ったものである。授業の進捗状態や履修者の理解度に応じて順番や内容を変えることがある。授業内容を知る目安とすること。