海外フィールド研修(国際環境協力研究)
GCAインドネシア・黄土高原―
007-D-068

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
伊藤 真実子 教授 2 集中(通年)

授業概要

めざましい経済成長のなかで、アジアの国・地域では持続可能な発展はできるのだろうか。それは日本に生きる私たちにとって全くの無関係でいることのできることではない。果たして、その過程のなかで日本人はどのようにかかわっているのであろうか。日本の公的機関や非営利活動法人などの団体の活動を通じて、日本のアジアへの国際環境協力の現状と実態を自分たちの眼で見て理解することが本授業の目的である。本授業は国際研究教育機構が募集・実施する海外短期研修「グローバル・キャンパス・アジア インドネシア」もしくは「グローバル・キャンパス・アジア 中国・黄土高原」(8~9月に2週間実施)への参加を通じて、教室に座して講義を聴くだけでなく、海外の国際環境協力という場に自らの身を置き、そこに生きる人々と交流しながら、アジアの未来を考える作業を展開する。インドネシアではJICA・青年海外協力隊の活動現場を訪問し、そのプロジェクトの計画・実施がどのようにおこなわれているのかを体験する。中国・黄土高原では日本の認定特定非営利活動法人(NPO)が四半世紀以上協力している現場を訪れ、緑化ボランティア活動に参与しつつ、中国との協力の方法を知ることになる。授業は4月から9月にかけて実施する事前研修・海外研修・事後研修によって構成される。研修参加に際しては別途費用が発生する(金額は4月のガイダンスにて説明)。

到達目標

海外で日本の人々が活躍する現場を直接訪れることによって、将来、国際協力関係機関や非営利活動法人で働くことを希望している学生にとっては、その仕事の一端を理解し、キャリア・デザイン形成の重要な体験となる。この体験を通じて、海外での異なる社会・文化のなかでのプロジェクトの難しさを理解し、彼らの課題発見力・課題解決力を自らの力として身につけることができる。なお、本授業の全参加者は研修の前後に社会人基礎力テスト(リテラシー・コンピテンシー)を受験し、自身の能力の向上を実感してもらえるようにする。

授業計画

1 事前研修1(5月3週目)
[プログラムの説明・日本の環境協力の現状について]
2 事前研修2(6月1週目)
[旅程案内、各地の国際環境開発の課題について]
3 事前研修3(6月4週目)
[現地研修の重点テーマ構想報告1]
4 事前研修4(7月9日)
[現地研修の重点テーマ構想報告2]
5 事前研修5(7月30日)
[出発前最終確認、現地研修の重点テーマ構想報告ほか]
6 海外研修1(8・9月)[インドネシア・中国]
7 海外研修2(8・9月)[インドネシア・中国]
8 海外研修3(8・9月)[インドネシア・中国]
9 海外研修4(8・9月)[インドネシア・中国]
10 海外研修5(8・9月)[インドネシア・中国]
11 海外研修6(8・9月)[インドネシア・中国]
12 海外研修7(8・9月)[インドネシア・中国]
13 海外研修8(8・9月)[インドネシア・中国]
14 海外研修9(8・9月)[インドネシア・中国]
15 海外研修10(8・9月)[インドネシア・中国]
16 海外研修11(8・9月)[インドネシア・中国]
17 海外研修12(8・9月)[インドネシア・中国]
18 海外研修13(8・9月)[インドネシア・中国]
19 海外研修14(8・9月)[インドネシア・中国]
20 事後研修1(9月)[現地研修報告会]
21 事後研修2(9月)[現地研修報告会]
履修手続きの前に履修希望者ガイダンスを実施し、事前研修スケジュール・海外研修の内容や費用等について説明する。履修希望者は必ずガイダンスに参加し、その後、面接をおこない、履修を許可する。なお、ガイダンスは以下の3回開催するので、そのうち一回に必ず参加すること。
①4月7日(金)18:00~18:30/②4月10日(月)12:30~13:00/③4月13日(木)12:30~13:00
会場:東1号館7階 国際研究教育機構会議室

授業方法

事前研修は5月~7月、海外研修は8・9月(2週間[予定])、事後研修は9月に実施する。
・事前研修では各国に対する日本の環境協力の実例を比較し、自分の参加する国・地域の協力の特色を理解する。また、これに関連する現地研修の重点テーマを設定し、個人もしくはグループで検討する。
・海外研修は国際研究教育機構の主催する「グローバル・キャンパス・アジアインドネシア」もしくは「グローバル・キャンパス・アジア 中国・黄土高原」(中国・張家口にて実施)のなかから選択する。なお、派遣期間中の海外研修日誌のWEB提出を義務づける。
・事後研修では現地研修の成果報告会を実施し、その後レポートとして提出する。全員のレポートを報告書としてまとめる。

準備学習

事前研修期間中には書籍やニュース・新聞で訪問先の人々の暮らしや社会状況、また、国際環境協力の現状について自分で調べておく

成績評価の方法

レポート:20%(事後研修後の報告書での完成度)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):80%(事前研修での準備・海外研修での日誌等の提出状況)
事前研修・海外現地調査・事後報告・報告書作成までが成績評価の中心となる

参考文献

『グローバル・キャンパス・アジア2016 報告書』、学習院大学国際研究教育機構(発行)2017
前年度参学生の海外研修参加報告書。履修者全員に配布する。その他の参考文献は適宜指示する。

その他

・以下、三回の事前ガイダンスを実施する(履修希望者はいずれか1回に必ず参加すること)。
 ①4月7日(金)18:00~18:30/②4月10日(月)12:30~13:00/③4月13日(木)12:30~13:00
 会場:東1号館7階 国際研究教育機構会議室
・海外研修には別途費用が発生。(金額はガイダンスにて説明)。
・国際研究教育機構の主催する「グローバル・キャンパス・アジア」は2011年より始まり7年目を迎える海外短期派遣プログラムである。