海外フィールド研修(東アジア研究)


  --GCA中国・韓国・台湾―--
007-D-017

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小林 立明 准教授 2 集中(通年)

授業概要

東アジアの海を隔てた隣国、中国・韓国・台湾は近くて遠い。だが、遠くてわからないからといって、日本に生きる私たちにとって全くの無関係でいることのできる存在でもない。果たして、彼の地がどのような国(地域)で、そこではどのような社会・経済・環境問題等が発生し、それにはどのような歴史的・文化的背景があるのか。報道や伝聞によるだけでなく、現地に行き、自分たちの眼で見て、考えたい。そう思う学生も多くいるだろう。本授業は国際研究教育機構が主催する海外短期研修「グローバル・キャンパス・アジア 中国・韓国・台湾」(8月3週間実施)への参加を通じて、教室に座して講義を聴くだけでなく、海外のフィールドに自らの身を置き、異文化のなかで暮らし、同世代の学生たちと交流しながら、東アジアの未来を考える作業を展開する。授業は4月から9月にかけて実施する事前研修・海外研修[語学研修(文化体験を含む)・課題探求型現地研修]・事後研修によって構成される。評価の中心となる課題探求型現地研修(海外アクティブ・ラーニング)は、事前研修で各自が卒論等へと通じるテーマ(課題・問題)を設定し、異文化・社会と触れながら自ら解決(解明)することを試みる(これまでは上海の日系企業訪問や西安の古代遺跡訪問などを学生主体で実施)。この授業を通じて「遠い」東アジアの国(地域)を学生の皆さんの近くに引き寄せることができればと考えている。なお、海外研修の派遣先は復旦大学[中国・上海]・陝西師範大学[中国・西安]・北京郵電大学[中国・北京]・東呉大学[台湾・台北]・慶北大学校[韓国・大邱]の5コースから選択する。研修参加に際しては別途費用が発生する(金額は4月のガイダンスにて説明)。

授業の目的・内容

課題探求型現地研修(海外アクティブ・ラーニング)における事前研修でのテーマ(課題・問題)の設定および研究方法の議論、海外での異なる社会・文化のなかでのプロジェクトの実施、事後の報告プレゼンテーションおよびレポートの作成を通じて、課題発見・課題解決力を身につけることができる。言葉や文化のことなる海外での活動は国内以上の達成感を得ることができる。なお、本授業の全参加者は研修の前後に社会人基礎力テスト(リテラシー・コンピテンシー)を受験し、課題発見力や問題解決力の向上を実感してもらえるようにする。

授業計画

1 事前研修1(5月3週目)
[プログラムの説明・課題探求型現地研修のテーマ設定について]
2 事前研修2(6月1週目)
[旅程案内、課題探求型現地研修テーマ構想報告1]
3 事前研修3(6月4週目)
[課題探求型現地研修テーマ構想報告2]
4 事前研修4(7月9日)
[派遣先大学の海外学生との意見交換]
5 事前研修5(7月30日)
[出発前最終確認、課題探求型現地研修構想報告ほか]
6 海外研修1(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
7 海外研修2(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
8 海外研修3(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
9 海外研修4(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
10 海外研修5(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
11 海外研修6(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
12 海外研修7(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
13 海外研修8(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
14 海外研修9(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
15 海外研修10(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
16 海外研修11(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
17 海外研修12(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
18 海外研修13(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
19 海外研修14(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
20 海外研修15(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
21 海外研修16(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
22 海外研修17(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
23 海外研修18(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
24 海外研修19(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
25 海外研修20(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
26 海外研修21(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
27 海外研修22(8月)[上海・西安・北京・台北・大邱]
28 事後研修1(9月)[課題探求型現地研修報告1]
29 事後研修2(9月)[課題探求型現地研修報告2]
30 事後研修3(11月もしくは12月)
[国際研究教育機構海外研修プログラム報告会]
履修手続きの前に履修希望者ガイダンスを実施し、事前研修スケジュール・海外研修の内容や費用等について説明する。履修希望者は必ずガイダンスに参加し、その後、面接をおこない、履修を許可する。なお、ガイダンスは以下の3回開催するので、そのうち一回に必ず参加すること。
①4月7日(金)18:00~18:30/②4月10日(月)12:30~13:00/③4月13日(木)12:30~13:00
会場:東1号館7階 国際研究教育機構会議室

授業方法

事前研修は5月~7月、海外研修は8月(3週間、22日間[予定])、事後研修は9月および11月もしくは12月に実施する。
・事前研修では課題探求型現地研修のテーマを設定し、個人もしくはグループで検討する。
・海外研修は復旦大学(中国・上海)・陝西師範大学(中国・西安)・北京郵電大学(中国・北京)・東呉大学(台湾・台北)・慶北大学校(韓国・大邱)のなかから選択し、午前は語学研修、午後は課題探求型現地研修を実施。なお、派遣期間中の海外研修日誌のWEB提出を義務づける。
・事後研修では課題探求型現地研修の成果報告会を実施し、その後レポートとして提出する。全員のレポートを報告書としてまとめる。

準備学習

・事前研修では課題探求型現地研修のテーマ設定を個人もしくはグループでおこなう。
・海外研修では語学研修の毎日の予習および課題探求型現地研修の準備は必要。

成績評価の方法

レポート:20%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):80%
課題探求型現地研修(アクティブ・ラーニング)のテーマ設定・事前研修プレゼン・海外現地調査・事後報告・報告書作成までが成績評価の中心となる(海外研修の語学研修修了証も評価の一部とみなす)

『グローバル・キャンパス・アジア2016 海外研修報告書』、学習院大学国際研究教育機構(発行)2017
前年度参学生の海外研修参加報告書(課題探求型現地研修のテーマ・成果を含む)。履修者全員に配布する。その他の参考文献は適宜指示する。

・以下、三回の事前ガイダンスを実施する(履修希望者はいずれか1回に必ず参加すること)。
 ①4月7日(金)18:00~18:30/②4月10日(月)12:30~13:00/③4月13日(木)12:30~13:00
 会場:東1号館7階 国際研究教育機構会議室
・海外研修には語学研修が含まれるため、コースによっては当該語学の初習者は参加できない場合がある。詳しくはガイダンスにて説明する。
・海外研修には別途費用が発生。(金額はガイダンスにて説明)。
・国際研究教育機構の主催する「グローバル・キャンパス・アジア 中国・韓国・台湾」は2011年より始まり7年目を迎える海外短期派遣プログラムである。