舞台・映像芸術A
舞台芸術の様々な視点―
007-D-018

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
柴田 隆子 講師・他
4 通年 4

授業概要

舞台芸術というと思い浮かぶのは、演劇、バレエ、ミュージカル、あるいは歌舞伎やオペラ、コンテンポラリー・ダンスなどでしょうか。こうした上演形体や名称は、個々の歴史的、社会的背景の中で生まれ、形を変えて生きつづけているものです。この授業では国内外の事例をトピック的に扱いながら、舞台芸術が社会との関係でどのように成立してきたのかを学び、舞台芸術を学問領域で扱うことの今日的意味を考えます。
舞台芸術はいかに観客を楽しませるかに腐心してきたメディアでもあります。複数の専門の異なる講師による様々な問題系に接することで、自分自身の身体を通して時代や社会を考える楽しみ方を学んでほしいと思います。

到達目標

舞台芸術の社会的・文化的意味の変遷を理解し、表象文化や社会の問題を分析的に思考する力を身に付けることができる。

授業計画

1 イントロダクション~舞台芸術とは
2 世界の演劇祭(桂真菜)
3 西洋演劇史概説
4 劇場の歴史~その起源から現在まで(八木雅子)
5 同時代のシェイクスピア劇上演(中野春夫)
6 近代のシェイクスピア(伊藤優子)
7 日本での最近のシェイクスピア劇(今村麻子)
8 オペラとバレエ
9 ドイツ現代演劇の特性(寺尾格)
10 フランス演劇(根岸徹郎)
11 モダンドラマ~リアルを求めて(八木雅子)
12 現代ロシアのパフォーマンス(上田洋子)
13 アメリカの舞台芸術
14 授業のまとめ
15 予備日
16 舞台芸術の様々な観点
17 国内外の舞台芸術フェスティバル(横堀応彦)
18 舞台芸術アーカイヴの意義と実例(八木雅子)
19 舞踊と舞踏
20 公共のスペクタクル~現代都市論 その1(紫牟田伸子)
21 公共のスペクタクル~現代都市論 その2(紫牟田伸子)
22 舞台芸術制作の現場(川崎陽子)
23 照明と舞台美術
24 舞台演出と可視性の問題(宮脇永吏)
25 演劇と映画~俳優の身体論(岡田尚文)
26 舞台芸術とテクノロジー
27 日本の現代演劇を楽しむために~新劇の誕生から今日まで(八木雅子)
28 高校演劇の現状(砂澤雄一)
29 現代舞台芸術の諸問題
30 到達度確認
講義は複数の講師が担当します(担当者明記のない回は、オーガナイザー柴田が担当)。
各回の順番や内容は変更することがあります。

授業方法

講義形式

準備学習

一般的な西洋史の知識があれば、特に予習は必要としません。
授業後に講義内容を復習し、関心をもった内容については観劇、映像鑑賞、文献講読、調査などを行うこと(約3時間)。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):60%(講義内容の理解度、与えられた課題への事前準備)
レポート:20%(独自の観点)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%(質問など授業への参加、リアクションペーパーの内容)
学年末試験は事前にテーマを示した上で、配布資料・ノート持込可で行う論述問題です。
提出されたレポートについては、コメントを付与して返却します。
学年末にリアクションペーパーをまとめてコメントします。

参考文献

教室で指示します。

その他

オーガナイザー以外の各講師への質問は原則として授業後に限ります。全体への質問はメールでも受け付けます。