西洋美術史
007-D-021

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
久保寺 紀江 講師 4 通年 4

授業概要

 この授業は、西洋美術史をはじめて学ぶ方を対象とし、古代ギリシア・ローマ時代から20世紀前半までの美術の流れを追いながら、各時代の特徴や作品を学ぶ講義です。1回の授業でひとつの時代や様式を扱い、ぜひ知っておきたい代表的作品を鑑賞しながら、その時代に特有の様式などを紹介してゆきます。
 展覧会や美術館には行ってみたけれど、何だかよくわからなかったという経験はありませんか。作品が生み出された土壌である文化を知らずして、西洋美術の作品が理解できるということはまずあり得ません。しかし、西洋美術の流れをつかみ、各時代において重要な作品や様式などを学び、主題として多く取り上げられる聖書や神話の物語を知るならば、それまで遠い存在だった絵画や彫刻が急に親しげに皆さんに多くを語りかけてくることでしょう。わからなかった美術がわかるようになるという体験、西洋美術史は楽しいと心の底から感じる経験をしていただくことが、本講義のめざすところです。
 また、授業ではパワーポイントを使用して作品を紹介しますが、実際に美術館を訪問し、本物の作品を鑑賞するということは、美術史を学ぶ上で大変重要なことです。そのため、授業の一環として、美術館見学も実施する予定です。知識と体験の双方向から美術の世界を学びましょう。

到達目標

古代から20世紀までの西洋の美術史について、ぜひ知っておきたい代表的作品、時代や様式の特徴などを広く認識することができるようになる。

授業計画

1 イントロダクション(授業の概要と諸注意など)
2 古代1 (古代ギリシア)
3 古代2 (古代ローマ)
4 西洋美術と神話
5 西洋美術と聖書
6 中世1 (ロマネスク)
7 中世2 (ゴシック)
8 作品を鑑賞するために知っておきたい技術
9 美術館見学
10 ルネサンス1 (初期ルネサンス)
11 ルネサンス2 (盛期ルネサンス、レオナルド・ダ・ヴィンチなど)
12 ルネサンス3 (ミケランジェロ、ラファエッロなど)
13 北方ルネサンス
14 まとめ
15 予備日
16 マニエリスム
17 バロック1 (カラバッジョなど)
18 バロック2 (リュベンス レンブラントなど)
19 ロココ
20 新古典主義1 (ダヴィッドなど)
21 新古典主義2 (アングルなど)
22 ロマン主義
23 写実主義
24 印象主義
25 新印象主義
26 ポスト印象主義
27 象徴主義
28 その他の19世紀後半の流れ
29 20世紀前半
30 理解度の確認

授業方法

パワーポイントで作品等の画像を見ながらの講義となります。
前期に1回、美術館見学(土曜日の午後など、授業時間外となる可能性が高い)を実施しますので、ご了承ください。

準備学習

是非見学していただきたい展覧会や話題の展覧会などを授業内で紹介します。これらを実際に見学に行き、本物の作品の前に立ち、直接鑑賞する機会を増やしてください。
また、授業前には、前の回に紹介した様式の特徴や代表作品について、再度確認しておいてください(約1時間)。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):35%
レポート:35%(夏季休暇中に取り組んでいただくレポートです。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%(美術館見学や授業時間内での課題などです。)
レポート、第2学期学年末試験、平常点の3要素から成績評価をします。学年末試験を受験するためには、レポートを提出している必要があります。

教科書

毎回資料を配布します。

参考文献

高階秀爾 監修『カラー版 西洋美術史』、美術出版社
授業の際、必要に応じて紹介します。

履修上の注意

履修者数制限あり。(200名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。