日本の伝統芸能A


  --―理論と実演から芸能を学ぶ――--
007-D-023

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
藤澤 茜 講師・他
4 通年 2

授業概要

日本には、現在まで継承されてきた伝統芸能が多数存在する。この授業では、雅楽、能、狂言、尺八、琵琶楽、瞽女の芸能、文楽、歌舞伎、落語、講談を取り上げ、国内外で活躍する演奏家、演者、役者、脚本家、研究者を講師に迎え、専門家の立場から講義や実技、演奏などを担当していただく。芸能の歴史や楽器、所作、衣裳などの詳細な説明に加え、実演を間近で鑑賞する機会も多く、それぞれの芸能の奥深さが実感できるはずである。多様な伝統芸能の本質をつかむことで、日本文化への理解を深め、ぜひ自主的に劇場等へ足を運ぶようになってほしい。

授業の目的・内容

日本の伝統芸能に関する理解を深め、その性質と魅力を自分の言葉で説明できるようになる。

授業計画

1 日本の伝統芸能―総論― コーディネーター 藤澤 茜
2 雅楽―理論と実技― 瑞穂雅楽会代表 三田徳明
3 雅楽―理論と実技― 瑞穂雅楽会代表 三田徳明・三田晴美・鈴木祥江
4 雅楽―実技― 笙演奏家 石川髙
5 能―理論と実技― 宝生流シテ方 前田晴啓
6 能―理論と実技― 宝生流シテ方 前田晴啓
7 能―理論と実技― 葛野流大鼓方 亀井広忠
8 能―理論と実技― 宝生流シテ方 前田晴啓
9 狂言―理論と実技― 和泉流狂言師 石田幸雄
10
11 文楽―理論― 文楽研究家 森谷裕美子
12 文楽―実技― 文楽太夫 豊竹睦太夫・文楽三味線方 鶴澤友之助
13 尺八―実技― 尺八奏者 小濱明人
14 歌舞伎―理論― 歌舞伎脚本家 今井豊茂
15 到達度確認
16 文楽―理論― 文楽研究家 森谷裕美子
17 琵琶楽―実技― 薩摩琵琶奏者 後藤幸浩・水島結子
18 琵琶楽―実技― 筑前琵琶奏者 片山旭星
19 歌舞伎―理論― 近世演劇研究家 藤澤 茜
20 歌舞伎―実技― 歌舞伎俳優 三代目市川右之助
21 歌舞伎―実技― 歌舞伎囃子方 十三世田中傳左衛門
22 日本舞踊―理論と実技― 宗家藤間流 八世宗家藤間勘十郎
23 歌舞伎―実技― 歌舞伎竹本三味線方 野澤松也
24 歌舞伎―実技― 歌舞伎俳優 二代目中村亀鶴
25 瞽女の芸能―実技― 民謡歌手・三味線奏者 月岡祐紀子
26 文楽―理論と実技― 国立文楽劇場技術室 米田真由美・高橋晃子・村尾愉
27 落語―理論と実技― 落語家 柳家喬之助
28 講談―理論と実技― 講談師 神田阿久鯉
29 伝統芸能と現代社会 コーディネーター 藤澤 茜
30 理解度の確認
公演等で活躍される先生方も多いため、授業内容を変更する場合がある。授業時の指示や掲示に注意すること。

授業方法

講義形式。実演のこともある。パワーポイント、映像資料なども適宜使用する。

準備学習

授業中に配布した資料の必要部分を読んでおくこと。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):70%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%
出席状況と、毎回課すコメントの内容を加味して評価する。

諏訪春雄『日本の祭りと芸能-アジアからの視座-』第1版、吉川弘文館1998
兵藤裕己『〈声〉の国民国家 浪花節が創る日本近代』(講談社学術文庫)第1版、講談社2009
服部幸雄他『芸能史』(体系日本史叢書21)第1版、山川出版社1998

履修者数制限あり。(300名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。

人数が多い場合は履修制限を行なう。第2回目の授業までに履修者を確定するので、必ず第一回目の授業に参加し、掲示等に注意すること。 私語厳禁。例年遅刻者も目立つので気を付けること。適正に授業が行なわれるよう、履修者一人一人の注意を促したい。