法学
憲法入門―
007-D-024

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
福井 康佐 講師 4 通年 2

授業概要

現実に発生する具体的な問題を通して、憲法の基本的な考え方を学ぶ。概念的な憲法ではなく、生きた問題点を通して、思考訓練をすることを目標とする。まずは、憲法の基本的な考え方を学び、続いて、人権を巡る諸問題を考察する。第2学期は、裁判員制度・選択的人工妊娠中絶・死刑制度といった現代的な問題も取り上げる。

到達目標

憲法の条文と基本原則を理解し、現実に発生する問題を憲法的視点で考察できるようにする。

授業計画

1 イントロダクション
2 人権の分類
3 人権の性質と限界
4 人権の享有主体・外国人の人権
5 自己決定権1
6 自己決定権2
7 思想良心の自由・君が代・日の丸と学校教育
8 信教の自由1靖国神社参拝訴訟
9 信教の自由2剣道実技事件・輸血拒否事件
10 表現の自由1 表現の自由の意義
11 表現の自由2 ポルノグラフィー・ヘイトスピーチ
12 表現の自由3 プライバシーの権利との衝突
13 プライバシーの権利 監視カメラの設置
14 平等権
15 まとめ
16 生存権
17 労働基本権
18 死刑制度
19 裁判員制度
20 選択的人工妊娠中絶
21 嫌煙権訴訟
22 マイノリティーの権利
23 地方自治
24 司法の独立
25 平和主義
26 内閣
27 国会
28 違憲審査制
29 まとめ
30 理解度の確認

授業方法

伝統的な講義スタイルをとる。適宜、コメントペーパーの提出を求め、学生と意見交換をしたい。

準備学習

次回の範囲のテキストを読んでくること。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):90%(授業の理解力・論述力)
コメントペーパー:10%
試験の成績と、適宜求めるコメントペーパーで、総合的に評価します。

教科書

初宿正典他『いちばんやさしい憲法入門』(有斐閣アルマ)第4補訂版、有斐閣2014
テキストを持参しない学生が目立ちます。テキストは必ず購入してください。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

私語は厳禁です。近年私語が目立ち授業運営に支障を来しています。私語をする者は授業の妨害をしたと判断し、名前と学籍番号を確認の上、退場を求め、単位を認定しませんので予め了解ください。