経済学
経済分析の基礎―
007-D-028

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
内海 幸久 講師 4 通年 4

授業概要

この授業では経済学の入門的な説明をおこないます。ミクロ経済学、マクロ経済学と呼ばれる経済学の分析の手法を通して、新聞等で報道される政治・経済問題を理論的な視点から考えられるようになることが授業の目標です。講義の前半では、現実的な経済問題に焦点をあて、ミクロ経済理論やマクロ経済理論、実験などを扱います。後半では、ゲーム理論を使い、選挙行動、環境問題、節電ゲームと制度、マッチングなどの分析をご紹介します。

到達目標

経済学の基本的な分析手法について理解し,自らの言葉で社会現象を説明できるようになる。

授業計画

1 授業ガイダンス、授業で利用する基本的な事柄の確認
2 完全競争市場での分析・消費者行動の分析(需要曲線)
3 完全競争市場での分析(消費者余剰)
4 完全競争市場での分析・生産者行動の分析(供給曲線)
5 完全競争市場での分析(生産者余剰)
6 市場取引実験と市場の働き
7 需給曲線を利用した均衡分析とミクロ経済政策について
8 経済余剰分析とミクロ経済政策について
9 経済余剰分析による貿易政策の分析
10 ミクロ経済学のまとめ
11 経済統計とGDP(マクロ経済)
12 経済統計と産業連関表
13 長期の分析 経済成長
14 長期の分析 ソロー経済成長モデル
15 自主研究
16 経済モデルとシミュレーション
17 シミュレーション分析の基礎
18 ソローモデルを利用したシミュレーション
19 変数やモデルを変更してシミュレーションを行う
20 経済モデルのシミュレーション演習
21 為替レートと為替市場
22 開放経済のマクロ経済政策(マンデル・フレミングモデル)
23 海外を考慮したモデルでのシミュレーションの演習
24 ゲーム理論の導入
25 選好関係・効用関数
26 戦略型ゲームとは
27 戦略形ゲームの応用例1
28 戦略形ゲームの応用例2(社会的ジレンマ・シグナリングゲーム)
29 戦略型ゲームの応用例3(オークション)
30 マッチング・交渉問題などの話題

授業方法

授業の理解を深めるために授業中に演習問題を課します。詳細は初回の授業にて紹介します。

準備学習

社会現象全般について広く関心を持つこと

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):32%(詳細は授業中に公表しますが,余剰分析を利用した経済政策の分析がメインとなります.)
レポート:10%(第1学期にレポートを出します.)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):5%(授業中の小テストなどもこちらの項目で評価します.)
第2学期のレポート:50%(ゲーム理論の部分が充実している方が望ましいです.)
経済実験への参加:3%(各個人のパフォーマンスに応じて,学期末テストの得点に加点します.)
評価は,第1学期学期末試験と第2学期のレポート,授業中の貢献などから判断します.

教科書

必要に応じて授業中に紹介します。基本的な経済学の教科書であればどれでも記述されています。