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オリエンテーション(下重直樹)講義の目的と内容、講師の紹介、参考文献の紹介、基本用語解説など |
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記録管理の歴史と現在(1)(宮間純一)(前近代の記録管理)前近代の組織と記録管理のシステムを江戸時代を中心に概観する。 |
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記録管理の歴史と現在(2)(宮間純一)(近代国家の成立・展開と記録管理)明治政府の成立によって日本における記録管理のあり方は大きく変わった。明治維新以降の記録管理の変遷を学ぶ。 |
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記録管理の歴史と現在(3)(宮間純一)(戦争と記録管理・史料保存運動)戦争は、記録管理にも大きな影響を及ぼした。戦中、戦後の動向を学習する。 |
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記録管理の歴史と現在(4)(宮間純一)(新たな段階へ) 現在、記録管理は行政/歴史研究者のためのものではなくなった。新しい専門領域の成立史とともにその歩みを検討する。 |
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現代の行政と記録管理(1)(佐藤勝巳)国や地方公共団体における記録管理について、その原理・原則を考えます。(「行政」とは何なのか、「公文書」とは何か、その目的は何なのか、などの基本的な理解を深めてみよう。) |
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現代の行政と記録管理(2)(佐藤勝巳)記録管理を業務の執行という面から考え、その流れを具体的に考えます。(ライフサイクルを踏まえて、公文書の持つ「情報」という側面や、「記録」という側面について評価・選別を通して考えてみよう。) |
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現代の行政と記録管理(3)(佐藤勝巳)行政が、持続可能な「組織」となるための記録管理はどうあるべきなのか、法的な側面から考えてみます。併せて公開、利用についても考えます。(「公文書管理法」、「情報公開法」そして「公文書館法」などの法律から考えてみよう。) |
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現代の行政と記録管理(4)(佐藤勝巳)これからの行政組織のあり方を考えながら、新しい形での記録、電子記録について考えてみます。(電子記録としての公文書をどう考えるか、具体的な業務執行の流れの中で考えてみよう。) |
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現代の企業と記録管理(1)(松崎裕子)企業(会社)と記録管理の関係:複式簿記の発明、株式会社の発展といった企業活動の歴史をたどり、企業経営における記録管理の必須性(①アカウンタビリティとより良い意思決定のため、②業務の適切な遂行と生産性向上のため)を考える。 |
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現代の企業と記録管理(2)(松崎裕子)企業経営の多様な姿と記録管理:企業の発展と経営様式の多様性、米国における記録管理学の発展と記録管理者(レコードマネージャー)、日本における記録管理学、日本的経営と記録管理のこれまでを概観する。グループワークのための準備を行う。 |
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現代の企業と記録管理(3)(松崎裕子)記録管理を理解するためのグループワーク:記録管理の概要を実践的に学ぶ。組織の構造・機能とステークホルダー、業務プロセス、バイタル・レコードについて実際の事例を分析し、プレゼンテーションを行う。 |
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現代の企業と記録管理(4)(松崎裕子)グローバル化・デジタル化の進展と企業における記録管理:紙文書とデジタル文書の記録組織化の方法、検索のためのメタデータと情報セキュリティの重要性について学ぶ。オープンソースの記録管理システム・ソフトウェアに触れる。 |
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総括 |
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自主研究 |