アジアを学ぶ
東アジア研究と学習院―
007-D-039

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
海老根 量介 助教
辻 大和 助教
2 第1学期 4

授業概要

「アジアに関する研究」と聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべるでしょうか?
東洋文化研究所は60年以上にわたる歴史を持ち、東アジアを対象に、歴史・政治・経済・哲学・教育学など様々な分野の研究を継続してきました。また、中国の古典籍にあたる漢籍、植民地朝鮮の記録・文書・地図類など多様な形態の文献資料の集積・研究が進められています。そこでこの授業では、実際に研究所が所蔵している資料を紹介しながら、これまで研究所で行われてきた最先端の研究成果を分かりやすく解説していきます。
高校までの授業で教えられる内容は、広大な学問世界の一部にすぎません。学習院で行われている最新のアジア研究を通じて、見たことのないアジアの一面に触れてみませんか?

到達目標

この授業を履修することによって、学習院の歩みと東アジアとの関わりについて知ることができるとともに、学習院にどのような資料が所蔵されているかを理解し、それを活用して調査研究を進める能力を獲得することができる。

授業計画

1 ガイダンス:海老根量介(東洋文化研究所助教)
2 戦前の学習院とアジア研究:海老根
3 戦後の学習院とアジア研究:辻大和(前東洋文化研究所助教)
4 資料の検索方法と調査の進め方:辻
5 中国研究の基礎知識:海老根
6 東洋文化研究所の中国コレクション1(漢籍):海老根
7 東洋文化研究所の中国コレクション2(近代中国関係資料):海老根
8 中国研究の成果普及:海老根
9 東洋文化研究所資料調査実習:海老根
10 韓国朝鮮研究の基礎知識:辻
11 東洋文化研究所の韓国朝鮮コレクション1(拓本・古典籍・李朝実録):辻
12 東洋文化研究所の韓国朝鮮コレクション2(友邦文庫録音記録):辻
13 韓国朝鮮研究の成果普及:辻
14 東洋文化研究所所蔵資料の活用について(兼・調査実習):海老根
15 理解度確認:海老根

授業方法

講義形式であるが、習熟度をはかるための小課題を数回課す。

準備学習

毎回の授業の最後に、次回の内容について関連文献を挙げて紹介するので、その文献に簡単に目を通すなどして、内容を事前に頭の中に入れてきてください。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):70%(講義内容の確認)
小テスト:20%(習熟度の確認)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%

参考文献

学習院大学東洋文化研究所『知識は東アジアの海を渡った: 学習院大学コレクションの世界』、丸善プラネット2010年、ISBN=9784863450370

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

問い合わせは東洋文化研究所事務室(北1号館4階)まで