神話学講義(2年生以上)
007-D-040

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
赤坂 憲雄 教授 4 通年 4

授業概要

神話とはとりあえず、世界や人間や文化の起源を語ることによって、いまの世界を基礎づけ、人々に生き方のモデルを提供する聖なる物語であり、神話学とは、その神話を研究する学問である。しかも、神話は宗教や祭祀・儀礼と深い関わりを有し、源を共有するともいわれる。それゆえ、神話学は世界をその根源から照らし出す、トータルな知の営みともなるのである。この講義では、世界中の神話の起源や特色にフォークロアの視点から光を射しかけてみたい。

到達目標

神話的な知に触れることによって、人間や世界についてのイメージを豊かに、根源的に、また多義的に膨らませることができるようになる。

授業計画

1 神話とは何か
2 神話学について1
3 神話学について2
4 さまざまな世界の神話1
5 さまざまな世界の神話2
6 さまざまな世界の神話3
7 さまざまな世界の神話4
8 さまざまな世界の神話5
9 さまざまな世界の神話6
10 さまざまな日本の神話1
11 さまざまな日本の神話2
12 さまざまな日本の神話3
13 さまざまな日本の神話4
14 授業のまとめ
15 振り返り
16 火の神話/最初の火
17 火の神話/生命の誕生
18 火の神話/火と人類
19 火の神話/火の支配
20 火の神話/プロメテウス
21 火の神話/盗みによる獲得
22 火の神話/虫と獣
23 火の神話/火と女
24 火の神話/料理と火
25 火の神話/火をつくる
26 火の神話/火の神と死
27 火の神話/火の儀礼
28 火の神話/火の逆説
29 授業のまとめ
30 振り返り

授業方法

講義形式を基本とする。必要に応じて映像資料を活用する。

準備学習

授業の中で紹介する研究書や文献を探して、読んでみること。

成績評価の方法

レポート:70%(明らかな問題意識を持つこと。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%
第1学期レポート(1200字)
第2学期レポート(2000字)

教科書

授業では毎回資料プリントを配布する。

参考文献

吉田敦彦『日本神話の源流』(講談社学術文庫)、講談社2007
フレイザー『火の起源の神話』(ちくま学芸文庫)、筑摩書房2009
授業のなかで、別途指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。