エコロジー(環境問題の基礎)
007-D-059

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
内山 勝久 講師 2 第1学期 2

授業概要

環境問題は地域的な問題から地球規模の問題までさまざまですが、私たちの経済活動に起因している点で共通しています。東日本大震災以降は資源エネルギー問題が注目を集めていますが、これも環境問題と表裏一体と言えます。環境問題は学際的な問題であり、解決に当たってはさまざまな分野の専門的知見が求められますが、この授業では経済学を中心とする社会科学的観点から環境問題を検討します。第2学期に開講される「エコロジー(環境問題とエネルギー)」への導入となることも意識します。

到達目標

環境問題を理解する基本概念を学んだ上で、現在の地球環境問題だけでなく、過去の局所的な公害問題とそれらへの政策的対応まで含めて、この基本概念の応用を行い、学生が幅広い環境問題を、基本的な概念の応用によって読み解けるようになることを目指します。

授業計画

1 エコロジーの授業のねらい
2 環境をめぐる世界の動き
3 環境問題の実態
4 環境と経済成長(1):持続可能な発展の考え方
5 環境と経済成長(2):経済成長と環境保全の両立性
6 エネルギーと社会(1):エネルギー消費の現状と課題
7 エネルギーと社会(2):エネルギー政策の動向
8 環境経営(1):企業経営と環境配慮活動
9 環境経営(2):環境金融・企業の環境技術開発
10 廃棄物管理(1):わが国廃棄物処理の現状と課題
11 廃棄物管理(2):循環型社会形成に向けた政策動向
12 都市と環境
13 生物多様性保全に向けて
14 環境と経済社会
15 全体の総括

授業方法

講義形式で授業を行います。この授業では、主として環境問題の経済理論的な背景と汚染物質排出、廃棄物問題、生物多様性といった環境問題の主要テーマについて基礎的事項を解説します。

準備学習

予習は不要ですが、授業の記憶が鮮明なうちに復習(約30分)することを奨励します。また、自分が関心を持ったトピックについて、新聞・雑誌・ウェブサイトなどで関連情報を収集し、自分の問題意識を醸成することを望みます。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):100%(理解度を確認するための筆記試験を行う予定です)

教科書

特定の教科書は使用しません。

参考文献

浅子和美・落合勝昭・落合由紀子『グラフィック環境経済学』、新世社2015年、ISBN=9784883842216
宇沢弘文・細田裕子編『地球温暖化と経済発展』(Economic Affairs No.9)、東京大学出版会2009年、ISBN=9784130402439
その他の参考文献は適宜紹介します。

その他

平成22年度までに「エコロジー」の単位を修得した学生、また平成26年度までに「エコロジー(環境問題と経済社会)」の単位を修得した学生は、「エコロジー(環境問題の基礎)(半期2単位)」および「エコロジー(環境問題とエネルギー)(半期2単位)」を履修することはできないので、注意のこと。