ボランティア論
ボランティアの多様性―
007-D-062

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
長沼 豊 教授・他
4 通年 2

授業概要

ボランティアの諸相、活動の実態、意義、課題などについて多角的に考察することで、学生のボランティアに対する理解を深め、その多様性を知る契機とすることを目的とする。トピックは以下の通りで、以下の担当者ごとに講義やワークショップ(参加・参画型授業)がなされる。
(1)ボランティア概論、学校教育とボランティア(長沼豊 本学教育学科教授)
(2)まちづくりとボランティア(森良 エコ・コミュニケーションセンター代表)
(3)高齢社会とボランティア(三具淳子 立教大学社会福祉研究所研究員)
(4)心理学から見たボランティア(伊藤忠弘 本学心理学科教授)
(5)経済活動とボランティア(野呂純一 本学経済経営研究所客員所員)
(6)福祉・人権とボランティア(妹尾信孝 日本福祉教育研究所所長)
(7)本学学生のボランティア(佐藤陽治 本学教育学科教授)
(8)国際協力とボランティア(村松弘一 本学国際研究教育機構教授)
(9)市民社会とボランティア(安藤雄太 元東京ボランティア・市民活動センター副所長)

到達目標

学生がボランティアに対する理解を深め、その多様性を知ることができる。

授業計画

1 4月11日 全体ガイダンス(長沼)
2 4月18日 ボランティア活動の多様性(長沼)
3 4月25日 ボランティアとは何か(概論)(長沼)
4 5月2日 自己実現から社会参加へ(“わたし”と“地域”と“世界”をつなぐ)(森)
5 5月9日 市民自治とボランティア(森)
6 5月16日 まちづくりの多様な分野とボランティア(森)
7 5月23日 高齢社会とボランティア(1)(三具) 
8 5月30日 高齢社会とボランティア(2)(三具)
9 6月6日 高齢社会とボランティア(3)(三具)
10 6月13日 向社会的行動の心理学(伊藤)
11 6月20日 人はなぜボランティアをするのか?(伊藤)
12 6月27日 社会的関係性のなかのボランティア(伊藤)
13 7月4日 学校教育におけるボランティア学習(長沼)
14 7月11日 ボランティア学習における学校と地域の連携・協働(長沼)
15 自主研究
16 9月19日 「ボランティア」と「報酬」の関係について考える(野呂)
17 9月26日 「非営利組織」と「ボランティア」の関係について考える(野呂)
18 10月3日 「企業」と「ボランティア」の関係について考える(野呂)
19 10月10日 私とボランティア(体験を通して)(妹尾)
20 10月24日 生活に生かすボランティア(人をつなぎ、心をつなぐもの)(妹尾)
21 10月31日 福祉教育とボランティア(生きる姿勢や心のあり方を考える)(妹尾)
22 11月7日 本学学生のボランティア(1)学習院元気プロジェクト(佐藤)
23 11月14日 本学学生のボランティア(2)東日本大震災ボランティア活動(佐藤)
24 11月21日 本学学生のボランティア(3)国際協力とボランティア(村松)
25 11月28日 ボランティアのあゆみからみた社会的役割(安藤)
26 12月5日 ボランティアとNPOの機能、行政との協働(安藤)
27 12月12日 ボランティアセンター・中間支援組織の役割と機能(安藤)
28 12月19日 ボランティアの負の側面・弱点(長沼)
29 1月9日 全体まとめ
30 自主研究

授業方法

講義、ワークショップ、討論、ビデオ視聴など多様。アクティブラーニングも取り入れる。

準備学習

分野ごと(それぞれの講師担当)の内容について、学習した知見を整理しておくこと(レポートを課す場合がある)。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):60%
レポート:10%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%
ミニレポート等を課す場合がある。それらを含めて総合的に評価する。

参考文献

長沼豊『実践に役立つボランティア学習の基礎理論』、大学図書出版2010
各講師が授業時に指示する。