英語R(中級)理ⅠG
002-D-213

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
宇貫 亮 講師 2 通年 1

授業概要

この授業では、これまでに学んできたはずの文法事項をしっかりと身につけ、さらにそれを実際の「生きた英語」の読解や表現に活かす方法を学んで、新聞記事や論文といった論理的な文章をきちんと読めたり、自分でもレポートや論文などの論理的な文章を書けたりするようになるための土台作りをする。

到達目標

1. 表現や文法の知識をしっかりと身につけることで、英語の文や文章の意味をより正確に把握できるようになり、自分の言いたいこともより的確に英語で表現できるようになる。
 
2. 表現や文法事項に留意して正確に読むことで、日本語との類似点や相違点がはっきりと認識でき、英語の発想を身につけることで、最終的には英語を英語として理解したり表現したりできるようになる。
 
3. 上記1と2により、辞書が使えない状況でも大きな間違いをすることは減り、適切な辞書を使えばかなり高度で複雑な文でもきちんと読みこなせるようになる。
 
4. しっかりした読解力を身につけることで悩む時間が減る結果として、読む速さと正確さの両方が上がる。

授業計画

1 ガイダンス
2 新聞記事を読んでみる (1): 年月日等の表現を中心に学ぶ
3 新聞記事を読んでみる (2): 新聞記事の構成とHeadlineの表現を中心に学ぶ
4 新聞記事を読んでみる (3): HeadlineおよびLeadによく出てくる表現を中心に学ぶ
5 新聞記事を読んでみる (4): 辞書の実用的な使い方を学ぶ
6 名詞に関する表現 (1): 可算名詞と不可算名詞の違いや集合名詞の注意点、そしてそれらが実際の文の中でどのようなところに関係してくるかを学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
7 名詞に関する表現 (2): 可算名詞と不可算名詞の違いや集合名詞の注意点、そしてそれらが実際の文の中でどのようなところに関係してくるかを学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
8 形容詞、副詞、分詞 (1): 教科書の Unit 13「形容詞」などを参考にしながら、形容詞と副詞と分詞の使い分けを学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
9 形容詞、副詞、分詞 (2): 教科書の Unit 13「形容詞」などを参考にしながら、形容詞と副詞と分詞の使い分けを学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
10 形容詞、副詞、分詞 (3): 教科書の Unit 13「形容詞」などを参考にしながら、形容詞と副詞と分詞の使い分けを学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
11 テンスとアスペクト (1): Unit 1「単純現在」、Unit 2「現在進行形」、Unit 3「単純過去・過去進行形」を扱いながら、時制にまつわる表現のポイントを確認し、実際の新聞記事などの文で確かめる
12 テンスとアスペクト (2): Unit 4「現在完了」、Unit 5「いろいろな完了形」を扱いながら、完了形にまつわる表現のポイントを確認し、実際の新聞記事などの文で確かめる
13 関係詞節: 教科書の Unit 20から Unit 22の「関係詞節」を扱いながら、関係詞節の注意点を学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
14 これまでの総括と理解度の確認
15 自主研究
16 第1学期の復習と第2学期への導入
17 新聞記事を読んでみる (1): 前期に学んだことを活かして実際の新聞記事を読む
18 新聞記事を読んでみる (2): 前期に学んだことを活かして実際の新聞記事を読む
19 新聞記事を読んでみる (3): 前期に学んだことを活かして実際の新聞記事を読む
20 受動態 (1): 教科書の Unit 6 および Unit 7 の「受動態」を扱いながら、さまざまなところに出てくる受動態の注意点を学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
21 受動態 (2): 教科書の Unit 6 および Unit 7 の「受動態」を扱いながら、さまざまなところに出てくる受動態の注意点を学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
22 助動詞 (1): 教科書の Unit 8 から Unit 10 の「助動詞」などを参考にしながら、さまざまな助動詞の使い分けや注意点を学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
23 助動詞 (2): 教科書の Unit 8 から Unit 10 の「助動詞」などを参考にしながら、さまざまな助動詞の使い分けや注意点を学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
24 助動詞 (3): 教科書の Unit 8 から Unit 10 の「助動詞」などを参考にしながら、さまざまな助動詞の使い分けや注意点を学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
25 条件・仮定の表現 (1): 教科書の Unit 11 および Unit 12 の「仮定法」などを参考にしながら、さまざまな条件・仮定の表現の使い分けや注意点を学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
26 条件・仮定の表現 (2): 教科書の Unit 11 および Unit 12 の「仮定法」などを参考にしながら、さまざまな条件・仮定の表現の使い分けや注意点を学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
27 条件・仮定の表現 (3): 教科書の Unit 11 および Unit 12 の「仮定法」などを参考にしながら、さまざまな条件・仮定の表現の使い分けや注意点を学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
28 数量に関する表現: 長さ、重さ、面積、体積、温度など、さまざまな数量に関する表現を学び、実際の新聞記事などの文で確かめる
29 これまでの総括と理解度の確認
30 自主研究
この授業計画はあくまでも目安でしかない。学生の理解度等によっても進度は容易に変わりうるし、各課で重要表現とされているものがそれ以前の課では絶対に出てこないというわけでもないので、必要に応じてその回の授業で本来扱っている課以外の課を参照することもある。したがって、実際の授業がこのとおりに進むとは限らない。

授業方法

この授業では、TOEIC対策も意識して文法事項をまとめた教科書やハンドアウトを使って重要な文法事項を学びながら、注のついていない本物の新聞記事等を講読用テキストとして用いて、学んだ知識を実際の生きた英語を読んだり自分でも書いたりするのに応用する練習をする。(これは講読の授業ではあるが、自分で書けるものは読みこなせるはずであり、またこの授業で学んだことを自分で文章を書く際にも活かしてほしいとも思うので、読解をしているときにも常に作文のことも意識しながら進めていく。)
 
場合によっては、次に扱う課の練習問題をあらかじめ教科書等の解説を見てやっておくよう指示し、授業では教科書を見ればわかることについては解説を省いて、教科書に書かれている事柄のうちの注意すべき点や教科書には書かれていないが知っておいたほうがよい点などのみを解説する形にする。そのため、指示された箇所は(仮に提出は求められなくても)必ずやっておく必要がある。

準備学習

1. 新聞記事等の文章に関しては、辞書などできちんと語句を調べて、文や文章の全体が意味の通るまともな文や文章になるよう、訳を考えておくこと。
 
2. 教科書に関しては、少なくとも、次回までにやるよう指示された練習問題は、教科書にある文法説明などを参照し、わからない語句は辞書できちんと調べて、授業で当てられたときに考えこむことなく答えられるようにしておくこと。
 
1と2のいずれに関しても、文法事項などを授業で詳しく解説した場合、それはよく使われる重要な表現ということなので、同じ間違いを繰り返さないように、その後の授業の予習をする際にはその知識をきちんと活かして予習すること。
 
授業で新聞記事を扱っているときは1、教科書の問題をメインに行っているときには2で、いずれの場合も約30分~1時間程度。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):30%(授業で学んだことをどれだけしっかり身につけ、応用できるようになっているかを見る)
第2学期(学年末試験):40%(授業で学んだことをどれだけしっかり身につけ、応用できるようになっているかを見る)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%(授業での発言の回数と出来や出席状況などを総合的に考慮する)
詳細は最初の授業時のガイダンスで説明する。
 
前期・後期の到達度確認テストの直後に、特に間違いやすい問題や重要な問題等についての解答と解説を行う。また、前期試験については、後期の最初に改めてさらに詳しい解答と解説を行うことで、前期の復習と後期への導入とする。

教科書

田口 悦男,Kirsten Snipp, Power Grammar for Communication(『自然に身につく英文法―TOEICテスト文法問題対応―』), 朝日出版社, 2004, ISBN:9784255153964
1. 上記の教科書のほかに、実際の英字新聞の記事などを読解用教材として用いる。
 
2. 辞書もテキストの一つと思って毎回持ってくること。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

学んだことはきちんと身につけて、同じ間違いを何度もしないように心がけること。