英語R(上級)教ⅡB
基礎的読解力の養成―
002-D-313

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
都倉 裕二 講師 2 通年 1

授業概要

この授業では、実用英語に熟達するために必ず必要な、基礎的読解力の向上を目指します。あいまいな理解で進んでは、どこまでいってもあいまいで、本当の力はつきませんので、基礎的な文法を疎かにしないで、辞書をしっかり引いて、正確に、丁寧に読み、かつ、内容を理解することに努めます。その上で、正確に理解した英文を、英文に即して、声を出して繰り返し音読することも指導します。この作業は、ほとんどの学生諸君が実行していませんが、実際のコミュニケーションにつながるもので、とても重要です。テキストは、国内外の社会問題について、斬新な視点からとても熟れた英文で書かれており、英文の読解力をつけながら、大学生として社会情勢を考え、理解することも目標にします。

到達目標

基本文法を習得し、英文を曖昧にではなく正確に理解することをめざし、また、正確に理解したうえで、英文のまとまりごとに音読して理解できるようになることを目指します。また、この正確な理解に基づき、英語母語話者が読む通常のスピードでテキストを聞いて、理解できるようになることを目指します。

授業計画

1 イントロダクション(授業の目的・方法・テキストの内容・成績評価等の具体的説明を含む)。1年を通した大きな方針を話し、この方針のもとに1年間授業を進めていきます。
2 テキスト講読
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14 理解度のまとめ
15 自主研究
16 学期末試験解説 テキスト講読
17 テキスト講読
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29 理解度のまとめ
30 自主研究
設問は、本文の理解にも役立つ適切なもので、学生に答えさせますが、さらに、各Unitの本文についても、内容を完全に理解したうえで、CDを聞いて理解する訓練を時々行いたいと思い、Listeningの小テストも行うつもりです。ただし、これらは、授業の進み具合などを考慮して判断します。

授業方法

辞書(電子辞書も可)を一冊必ず用意して授業に出てもらい、毎回5~6人ずつをアットランダムに当てて、Readingの本文を読ませて授業を進めていきますが、当たらない学生にもどんどん質問し、授業中時々辞書も引かせます。したがって、必ず予習してくる(辞書を引いて、授業で扱うUnitを読んでくる)ことを前提とする、全員参加の訓練の授業であり、予習してくることは、成績評価の質疑応答の部分を左右することになります。

準備学習

辞書を引いて、扱うUnitを正確に読んでくること。この予習は、学生の英語の力によって、かかる時間は異なると思いますが、ともかく自分で読んできて、当てられた時に自分のやってきた内容を発表してください。間違ってもかまいません。間違いは教室で丁寧に説明しますが、その間違いに気づいて力がつくことを実感してください。要するに授業に臨む熱意を示してもらいたいと思います。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):35%(客観的点数)
第2学期(学年末試験):35%(客観的点数)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%(出席と質疑応答)
平常点については、出席10%、質疑応答20%で評価します。

教科書

David Peaty  Kahori Kobayashi, What's Going On in the World?, 1st Edition, 成美堂, 2017年1月
現代の社会問題について、社会、仕事と余暇、環境、ビジネスと経済の側面から とても興味深く説明がなされており、教育学科の学生には、将来の視野を広げるためにも興味深いと思いますが、その他の学部・学科の学生も、興味をひかれる内容だと思います。学生諸君は、このテキストの読解を通して、現代の社会問題について理解を深めてもらいたいと思います。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

質問は大いに歓迎します。どんな基本的なことでも、わからなければ、恥ずかしいなどと思わずに、どんどん質問してください。あやふやな知識は、質問によって正確な知識になり、その過程で基礎的な力がつきます。また、学生諸君には、現代社会の諸問題に関心を持ってほしいので、授業の進み具合を見ながら、興味深いトピックスについて、議論などもしてみたいと思い、その際は、積極的な発言を望みます。
なお、第1週のイントロダクションに出席せず、第2週以降に登録する学生は、イントロダクションの内容(1時間30分かけて、土台となる1年間の大きな方針を学生に伝えます)を必ず確かめてください。例年確かめない学生が少数いて、正式に授業が始まってからルール違反が問題になることがありますので、必ず確かめてください。